喫茶店というのはとてもいいものです。

僕も時間をつぶしたいときやゆったりしたいときなどはよく知られるチェーン店から小さな個人経営の店までいろいろ利用させていただいておりますが、落ち着きのあるレトロな雰囲気の中でおコーヒーをいただくあの時間は何ともいえずステキなもんです。

 

いい喫茶店の条件というのは自分の中でいくつかありますが、その一つにBGMとの調和というのがあります。

やはりトータル的な雰囲気とBGMが合っているかどうかというのは大事なことで、アンティーク調の内装であればジャズやボサノヴァは鉄板でしょう。クラシックも合います。

実際僕もアンティーク調で統一されている感じが好きなのですが、ベタにジャズ、ボサノヴァ以外でもそういう喫茶店に合う音楽というのはあると思うのです。

 

 

ということで喫茶店のBGMにふさわしそうなアルバム三羽烏をご紹介します。

 

 

ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド『ザ・フィフス・アヴェニュー・バンド』

69年にこのアルバム一枚のみを残して解散してしまった幻のバンド。売れ行きもイマイチながらこのアルバムに影響を受けた大物アーティストは多いという隠れた名盤。

ロックを基盤としながらもジャズ、ボサノヴァ的な要素を巧みに組み合わせており、活動拠点がニューヨークだったこともあってか、大人びた都会のオープンカフェに合いそうな雰囲気。

 

 

 

ジュディ・シル『ジュディ・シル』

70年代にたった2枚のアルバムを残して他界してしまったアメリカ出身のフォーク・シンガーのファースト。

アメリカ出身というのがやや意外というか、英国的な叙情味を感じます。

歌詞は宗教的な要素が強いですが、音的にはアコースティックギターの穏やかな音色と優しい歌声、そしてときに絡み合ってくるストリングスが神々しさを醸し出し、フィフス・アヴェニュー・バンドとは対照的にこじんまりとした小さな喫茶店が似合いそうな雰囲気。

 

 

 

エリック・クラプトン『スローハンド』

70年代以降のレイドバックしたクラプトンの音楽性と枯れた味わいのある声は落ち着いた喫茶店にとてもピッタリだ。

『コカイン』のようなロック的要素の強い曲もあるのでバーなんかでかけても違和感ないでしょうが、『ウィ・アー・オール・ザ・ウェイ』のような身体の芯の部分に染み渡るような曲はコーヒーとの相性が抜群なわけです。

都会のチェーン店にも小さな個人経営の喫茶店にも合うオールラウンダー的ポジション。

『ワンダフル・トゥナイト』もあるよ。

 

 

 

というわけで今後喫茶店やろうと思ってる方はぜひお店のBGMにどうぞ。