さてここで一旦告知を。
あの名作『ターミネーター2』が今年3Dで公開されましたが、11月18日より4DXでも上映が開始されましたよ。
僕も子供の頃から大好きな映画でして、今回初めて4DXで体験させてただきましたが、予想以上の演出に目玉が4m飛び出してしまいました。
詳細はどうぞこちらへ。
http://realsound.jp/movie/2017/11/post-129690.html
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前回の続き。
雪姫の色紙化希望をしつこくせまるモンスターカスタマーの僕のもとに野間記念館から電話が。果たしてその内容とは・・・・・。
「ファラオ様でしょうか?」
2度と地球上で聞くことはないだろう電話の第一声。
アンケート用紙に名前は書かなかったと思うのでおそらく顔バレしていたのでしょう。
館長様直々のお電話で、落ち着きがあり穏やかな、古き良き水墨画の山水図のような声質。
恐縮しながらも話を聞くと、通常リクエストの受付はしていないものの、今回は熱意に負けて山川秀峰の十二ヶ月図を色紙化しミュージアムショップで販売を始めたとのこと。
何と要望が通ってしまったのです。
しつこく書き続けてはいたもののまさか本当に応えていただけるとは思っていなかったので、あまりの驚きに目玉が4m飛び出してしまいました。
シドロモドロになりながらもお礼と近日中に買いに行くことを伝え電話を切り、
数日後。
ニヤケを抑えきれずに早歩きで街道をゆき野間記念館へ。
まずは受付の方にこの度のお礼を言うと、館長様が直接話したいとおっしゃっているとのこと。
数分後、館長様がいらっしゃりご挨拶を。
声質に見合った穏やかな物腰の紳士。いくつか言葉を交わし感謝の気持ちとこれからも通わせていただくことを伝えました。
そして雪姫購入を楽しみにしながらもまずは『川合玉堂と東京画壇の画家たち』を見に展示室へ。
メインである川合玉堂の見事な風景画。『渓山月夜』や『夏山懸瀑』の雄大な自然美。いつまでも見ていられる美しさ。
雪姫を描いた山川秀峰の傑作『蛍』も展示されています。これもやはり見事。よく落語などの昔話で絵の中の登場人物が動き出すという話がありますが、『蛍』の中の3美人はまさに動き出しそうなほどの現実感があります。
また所蔵作品6000点を超えるという十二ヶ月図も充実した展示。
川端龍子などは色紙でもダイナミックな筆遣い。さすが昭和の狩野永徳。
粋なことに山川秀峰の十二ヶ月図も展示されておりました。僕のため?僕のために展示してくれたの?愛してるよ?
改めてみてもやはりこれを超える美人画はないように思います。
まさに『美』とは何か?という問いの答えがここに。
この方をミニとはいえ部屋に置ける日が来ようとは。これから僕の部屋にいる多くの日本画、西洋画の美人たちの頂点として君臨し続けることでしょう。
今年一番のハピネス也。
そして一通り展示を堪能した後はミュージアムショップへ。
ありました雪姫。ありがたし。ありがたし。
ということで色紙を5枚(うち雪姫3枚)を購入。
もしかしたら次行ったときも雪姫を買ってしまうかも知れません。増やしてどうすんだっちゅう話ですが。
そして受付の方に改めて礼をし、閉館時間直前の野間記念館を後にしました。
というわけで長くなりましたが、とても個人的な景気のいい話でした。
詩情溢れる日本画を取り扱うにふさわしい人情の美術館、野間記念館様、本当にありがとうございました。
若い人ももっと日本画を見よう。