リブログってやつが何なのかを初めてなんとなく知りましたよ。
今まで怖くていじりませんでしたが。
まあそんなことはよろしい。
サザンロックと呼ばれるジャンルのロックがございまして。アメリカ南部の土臭い空気を音で表現したロックなのですが、今の音楽業界ではあまり聞きなじみのないジャンルかも知れませんな。
その代表格と言えばオールマンブラザーズバンド。
その代表作と言えば伝説のライヴアルバム『フィルモア・イースト・ライヴ』。
ファラオさんがいっぱい。
1971年、ニューヨークのフィルモア・イーストにて行われたライヴの音源でございます。
このライヴアルバムをロック界の伝説たらしめているのは何といってもメインギタリスト、デュアン・オールマンの官能的なギタープレイ。
エリック・クラプトンが大絶賛したその艶やかなスライドギターはまるで体中の性感帯を音の刺激によって愛撫されているかのような微妙で鮮やかな極上の音色で、それは1曲目『Statesboro Blues』から存分に堪能できます。
さらにそれに触発されるかのようにもう一人のギタリストであるディッキー・ベッツも絶好調で、ライヴならではの即興演奏による2人のギターの絡みが最高にスリリング。
そう、この強烈な個性と個性のぶつかり合い。これはお笑いに置き換えて実現不可能なことでは決してありません。事実それができている方々は存在します。そして僕はまさにこういうのがやりたいのです。
残念ながら今のコンビでは不可能ですが。
『エリザベスリードの追憶』。御見事。スタジオ版を遥かに上回る出来。
序盤、ヴァイオリンのような音色を奏でるギターがドラマチックに哀愁を放ちます。
ブルースのカバーが多いですが、それも全てオールマン流に見事に昇華。長尺の曲でも飽きさせません。
フィルモア・イーストの空気感が生々しく伝わるライヴアルバムの金字塔。
しかしロックンローラーのみならず、全ての舞台芸術家が参考にすべき表現の最高峰。
聴くこと。それが大事。