2020年はコロナ禍で一瞬で世界が変わってしまった年でした。
今年の1月までは趣味のミュージカル観劇三昧だった私は、これまでほとんど踏み込んだことのない時事ネタの世界に没頭した一年となりました。
ただ、タイミングを見計らって話題の映画やアニメ、絵画展を観に出掛けたり、近場へドライブに行ったりと決して引籠っていたわけではありません。
というわけで、今日と明日は圧倒的熱量の人を題材にした映画『天外者』と劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の話題で締めさせていただきます。
12月11日(金)から公開された三浦春馬主演の映画『天外者』。
TVもドラマもほとんど見ない私は三浦春馬くんの存在をあまり知りませんでしたが、彼が五代友厚役として主演していると聞き、12月13日(日)にさっそく見に行きました。
パンフは公開初日に完売したようで手に入れることはできませんでした
★予告編動画
春馬くんの全身全霊の演技が垣間見えます
近代日本経済の礎を築いた薩摩藩士・五代友厚(1835-1885)の生涯を追った映画『天外者』。
天外者(てんがらもん)とは、“すさまじい才能の持ち主”という意味でこの映画では使われています。
五代友厚は幕末最高の名君である島津斉彬公からも才能を高く評価されていました。
幕末から明治初期に至る激動の時代を先進的な考えをもって日本という国を改革しようとした男。
武士の魂と商人の魂を持つ男、時代を動かす男。
西郷隆盛とは対極にいる人物として描かれていました。
春馬くん演じる五代からは日本を変えたいという強烈な思いがストレートに伝わってきました。
三浦春馬というよりは、まるで五代友厚そのもの、魂が乗り移っている感じさえしました。
そして、「夢のある未来がほしいだけだ!」という強いメッセージ。
攘夷か開国か・・・・・
五代は激しい内輪揉めには目もくれず、一歩先の世界に目を向けていました。
幕末の世にあって未来を見据えていた五代は、自分が世の中を変えると信じ、攘夷派の誹りも無視して我が道を突き進んでいました。
このすさまじい熱量の五代友厚みたいな日本人こそが今、求められていると思いましたね。
MAKE JAPAN GREAT AGAIN !
思わず感情移入してしまう印象に残ったセリフを抜きだしてみます。
「刀で人を殺しても世の中は変わりはせん。」
「俺には100年先が見えている。
お家の利益だけでは世界に立てない。
皆が力を合わせる必要がある。
これからは商人が世界を動かす。
もう一度言う、力を合わせることだ!
俺に任せろ!」
「文句があるもんは好きなだけ言え。
それでも前に進まねばいかん!
俺に任せろ!
俺についてこい!」
「地位か名誉か金か、いや、大切なのは目的だ!」
五代は、先進的かつ独創的な考えから周囲と敵対し疎まれ孤立しました。
しかし、イギリスの貿易商、トーマス・グラバーは彼に協力的でした。
グラバーのこのつぶやきも強烈に印象に残っています。
「日本一嫌われている男が日本を守っている」
時代の流れを、行く末を見通している人間。
そういう人間は先が明確に見えているだけに決して妥協をしない。
当然、周囲との軋轢が生まれやすくなり孤立する。
しかし結果的には誰が一番正しいのかってね。
グラバーのこの一言、重いですねー。
三浦くんのこの表情がいいですねー。
渾身の演技。
「地位も名誉も金もいらん。
男も女も夢が見れる国を作りたいだけだ!!!」
余談ですが、この映画は、「五代友厚プロジェクト」が企画をし融資による資金で作られた作品だそうです。
私が時々、記事を転載させて頂いている木村正治さんもこのプロジェクトのメンバーだそうで、ちょっと驚きました。
そういえば、お顔が五代友厚に似ていらっしゃいます。
五代友厚銅像は鹿児島市に二つあります。
一つは、鹿児島中央駅東口前広場にある若き薩摩の群像です。
薩摩藩がイギリスに留学させた若者達 「薩摩スチューデント」の銅像です。
五代友厚は中央駅側ではなく、反対側の電車通り側を向いています。
中央に座っているのが五代友厚です。
強烈な逆光でしたが、なぜか“五代友厚”の名前が光の反射で浮き上がっています。 面白いので角度を変えて撮ってみました。
後ろから撮ってみると、銅像前の鹿児島県産業会館の窓ガラスに光が反射してちょうど友厚の名前のところに当たっていました。
クリスマス前でしたので、クリスマス限定メニューのクリスマス ビーフシチュープレートを頂きました。
お肉が柔らかくて美味しかったです。
ローズマリーライスとの相性も抜群!!
付け合わせは、紫キャベツとラズベリーのコールスロー、マッシュポテト、グリーンサラダ。