遅くなりましたが、11/23(金)の「オペラ座の怪人」レポです。

 

 

ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演

 

丸レッド2007年11月23日(金) マチネ

 

 

<キャスト>

オペラ座の怪人  :佐野 正幸   
クリスティーヌ・ダーエ :木村 花代
ラウル・シャニュイ子爵 :北澤 裕輔   
カルロッタ・ジュディチェルリ :黒田あきつ
メグ・ジリー :宮内 麻衣   
マダム・ジリー :秋山 知子
ムッシュー・アンドレ :寺田 真実   
ムッシュー・フィルマン :青木 朗
ウバルト・ピアンジ :石井 健三   
ムッシュー・レイエ :林 和男
ムッシュー・ルフェーブル :岡本 隆生   
ジョセフ・ブケー :岡  智
 

【男性アンサンブル】           
増田 守人     見付 祐一     柏木 雄史      
小倉 佑樹     佐藤 李敦     町田 兼一        
金本 和起                 
 

【女性アンサンブル】
小野さや香     倉斗 絢子     鶴岡由佳子
西田ゆりあ     田窪万理子     世登 愛子 
吉田 郁恵     山本 奈未     樋谷 直美 
峰岸 由佳     日谷 百合     智川ちえみ

座席番号 1階H列15番

 

大阪公演2回目の観劇です。

久々に『Overture』を聴きながら、気持ちはオペラ座の世界へと誘われていき、じんわりと感動がわいてきました。
「私、やっぱり、この音楽が・・・・この世界が好きなんだ。」と思いました。

『ハンニバル』で、いよいよ花代ちゃんの登場です。
他のダンサー達と同様、ちゃんとトウで立ってクルクルとスムーズに踊る花代クリス。
ダンサーの一員として一人浮くことなく馴染んでいます。
また、クリスティーヌの鬘がとても似合っていて見た目の違和感は全くありませんでした。

歌の方も、すでに「BB」のベルや「JCS」のマリアを観てその上手さを知っているので、クリスデビューと言っても、それほど破綻はないだろうということは想像できました。

『Think of me』を歌う花代クリス。
声量は十分あるし、歌も動作も堂々としていて、花代クリスは、もう十分出来上がっていると感じました。
この出来からすると、ずいぶん前から練習されてたんだと思います。

『ザ・ミラー』の佐野ファントム。
高井ファントムのような地の底から響いてくるような不気味さはないにしても、東京で観た時よりもずいぶん力強さが増していました。

『The Phantom of the opera』の花代クリスの歌声は全部テープだったけど、口パクしてるのがハッキリとわかったので不自然でした。
ここはもう少し工夫が欲しいところです。

『The music of the night』の佐野ファントムは、一つ一つ丁寧に感情を込めて歌われているのが感じられ、クリスティーヌへのひたむきな気持ちが伝わってきました。

アンマスクシーンでは、花代クリスのちょっと冷めたような表情が気になりましたが、ファントムの素顔を見て凍りついた表情だったんだと思えば悪くはないかも・・・。

北澤くんは、しばらく観ない間にすっかり貫録がつき、素敵な子爵様へと成長していました。
佐野ファントム同様、歌も演技もとても安定していました。

『All I Ask of You』での北澤ラウルと花代クリスは、とても良い雰囲気でした。
花代クリスは、どちらかと言うとラウルよりのクリスに見えました。

それだけに、佐野ファントムの心中お察ししますって感じで・・・・
天使上像の佐野ファントムは、苦しそうに震える息遣いがはっきりと聞こえてきました。
ファルセットは、あまりにも哀しく響いてきて、ファントムの深い絶望が伝わってきました。
そして、悲哀から怒りへの変化。
「決して、許しはしないぞ~~~」は、長く力強く伸びていました。
佐野さん、こういうところのメリハリがとても上手かったです。


『マスカレード』では、花代ちゃん、足は高く上がるし、ステップは軽やかだし、とても楽しそうでした。
北澤ラウルの肩リフトもバッチリ決まっていて良かったです。

秋山さんの恰幅が良くなっているのにビックリ。
マダム・ジリーの黒い服もピチピチ。
一時は、心配するほどかなり痩せられたんですけどね~。

『ドンファンの勝利の稽古』シーンでの林レイエ。
こちらも初キャストだったのですが、林さんはオペラ座歴が長すぎてどの役でも馴染んでいるので、レイエも自然と流して見ていました。
でも、「だいだいいいんだけど・・・・でも、違うんです!!」のメリハリの良い言い方には、まわりの客席の方々もウケていたので印象に残っています。

花代ちゃんの『墓場にて』は、歌は文句なしに安定していて上手いんだけど、何か今一つ物足りなさを感じました。
それは、「JCS」のマリアの時にも感じたんだけど、繊細さや情緒的なものが私には感じられないのです。   

ダンスミュージカルのようなテンポの良い歌って踊って・・・・という明るい演目ならピッタリだと思うんですけど、こういう影のあるキャラはあまり似合わないように思います。
デビューしたての方にここまで要求するのはどうかと思いますが、すでに一定レベルまで出来上がってるので、もっと深く要求してしまいます。

花代クリスは奇麗だし歌も上手いけど、時々、冷めた表情に見えるのが気になりました。
佐野ファントムが、不器用ながらもありったけの気持ちを込めて「クリスティーヌ、君がすべて~」と全身で感情を吐き出している時、そのファントムを見つめる花代クリスの表情が淡々として見えました。
さらに、仮面をはがす時の表情は冷めてみえたし、最後のファントムへのキスも冷たい気がしました。

佐野ファントム、北澤ラウル、花代クリスのトライアングルは見栄えがして迫力満点でした。

佐野さんの演技は、海外ファントムみたいに細やかさと動きがあってとても良いですね。
素晴らしいです。
歌は高井さんの方が好みですけど、佐野さんの魂のこもった全身全霊の演技には思わず感動の涙でした。

花代クリスに対し突っ込みどころはいくつかありましたが、好みとしては苫田クリスより花代クリスのが好きかも・・・・。

今後に期待!
と言っても、よっぽどのサプライズキャストがこない限り、もう観に行く予定はないけど・・・。