【#035】Joy Division / Atmosphere | 偉大なるエゴイストの戯言

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アーティストやアルバムまたは曲の解説をするつもりはない。情報を求めるかたはGoogle使って下さい。
あくまでも、僕自身が日常的に聴く音楽や映画をネタにしつつ、何かしらの思いや考えを書き連ねるための随筆的側面に重きを置いたブログにするつもりです。

■□■ TODAY'S FAVORITE【#035】■□■

Joy Division / Atmosphere
(from single 1980)



先日友人二人がそれぞれ別々にハシエンダ(マンチェスター伝説のクラブ)のイベントが日本で行われると知らせてくれた。
まったくの偶然だが、2,3週間位前個人的にジョイ・ディヴィジョンのブームが来てて、あの「2本の映画」も観たばかり。これって「キテる」ってこと?


そして次なる偶然が...。しばらく見向きもしなかった音楽情報サイトを何の気なしに見ているうちに、たまたまジョイ・ディヴィジョン関連のニュースが目に入る。
最近ジョイ・ディヴィジョン関連の映画「24 hour party people」と「コントロール」を2本続けて観たこともあり、ついついクリックしてリンク先へ...。また未発音源でも出るのかと思いきや、リンク先は5,6年も前の古い記事だった。


そこには英音楽誌NMEが行った「学生DJのAll Time Anthem」の集計結果が。つまりあらゆる時代の中で一番好きな曲は何?っていうアンケートだ。
そこで一瞬自分の目を疑う...なんと10位がジョイ・ディヴィジョンの「Love will tear us apart」だって?そんなに人気あったか?(ちなみに1位アークティック・モンキーズ、5位ザ・スミス)


さらにもうひとつのリンク先をクリック...今度は米誌BLENDERがおこなった、'80年以降の25年間で「あなたにとって人生の最高の一曲は?」というアンケートの結果で、こちらでも同曲が7位に入ってる?(ちなみにこちらの1位はマイケル・ジャクソン)


信憑性もさることながら、その結果の意外性に目が点になる...。
確かにあのシングルはイアン・カーティスが自殺した後にリリースされたこともあり、皮肉にも初めて英国のメジャーチャートでベスト10入りとなった曲でもある。彼らの曲の中では珍しくメロディもキャッチーだ。
とはいえ、客観的に見てもあれほどの高い評価を長年に渡って受けるほどの曲とは思えない。
国も違えばメディアもターゲットの年齢層も違う対象からの集計結果に、まさかジョイ・ディヴィジョンの名前を見ることになろうとは...集計結果を見た編集者もさぞ驚いたことだろう。


ジョイ・ディヴィジョンというバンドは僕にとってはすごく大切で特別なバンドだが「Love will tear us apart」はそれほど思い入れのある曲でもないし、より彼等らしさがわかる曲はもっと他にあると思っている。


サウンド的にはプロデューサーのマーティン・ハネットの功績も大きいが、あの独特で無機質なドラミングとサウンドのエコー感、そして何よりも世界中の不幸をすべて背負っているかのような陰鬱なイアン・カーティスのボーカルスタイルなど、個性的な多くのポストパンク勢の中でもひときわ異彩を放っていたし、後続バンドへの影響云々を語るよりも、後にも先にも似たようなバンドは存在しないと言った方が的確だろう。


1曲選べと言われれば、迷わずこの「Atmosphere」を選ぶ。陰鬱で絶望感に浸りきっていたイアンが、自身の死によってまるで現実の喧騒や自身の苦悩から解放されたかのような、ゆったりとして静かで、その先には天から射してくる光の道筋さえ見えてきそうな、美しく荘厳な曲だ。
皮肉にも映画の中のイアンが死を迎えるシーンでは、どちらの作品でもこの曲が使われていた。僕が選ぶとしても、このシーンではこの曲しかないと思う。


それにしてもジョイ・ディヴィジョンが、まさか本当にキテるとは思わないけれど、ここ最近僕が選ぶ1曲は、かなりの確率で「死」に纏わるイメージや、自らの死に関係のあるシチュエーションを想定した曲を選んでいることに、自分でも驚く。


ぼちぼち覚悟を決めろってことなのかな?


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↓CLICK & LISTEN !
■Joy Division / Atmosphere
http://video.excite.co.jp/player/?id=44651cfd8658b199&title=Division+-+Atmosphere+Joy+Division+-+Atmosphere