(139)薬を出すだけと批判される精神科医の集まりで薬(SSRI)の話をする者がいない
「精神療法」とか「神経症」とかで登録すると「広島の名前を言ってはいけないあの人」に見つかってはねられるかなと「薬物治療」で登録したが、三種ある会場で一番小さい会場(控え室くらいの)。300も演題があって薬を上手に使いましたという話は3例しかない(わが国のうつ病対策の要であるSSRIの話は皆無)(統合失調症のコーナーで新型のSDAの話はちょっとだけしてる)。電気ショックのほうがよほどウェートが大きい。
(138)「外傷体験を伴う解離性の幻覚妄想症状にSSRI(パロキセチン)単剤が著効した一例」
学会のこの演題名を見ただけで比較的きっちり考える習慣がある精神科医なら頭を抱えてしまうはず。幻覚妄想というと反射的に統合失調症しか思い出せないほとんどの精神科医にとって、実は解離性障害のほうが幻覚が多いという北米の新しい知識は教科書を閉じた途端に忘れてしまいたい悪夢のようなもの(毛唐は我々と違い人間じゃないから日本人にはあてはまらないんだ!)(そもそも解離性障害なんて病気は存在しない、レントゲンにうつらないし、うつ病も統合失調症もうつらないけどそれしか病名知らないから)。「心的外傷」「PTSD」などというおぞましく面倒なものは「広島の名前を言ってはいけないあの人」のおかげで、せっかく日本精神神経学会から一掃され金吉晴とPTSD学会に集まるカウンセラーにまかせておけばいいもののはずなのに(カウンセラーも精神科医なんて向こうで処方箋だけきってて下さいと言ってくれるし)。SSRI(パロキセチン:パキシル)なんていくら出しても外来のうつ病患者で治ったのなんかいないし、大体三環系抗うつ薬とごちゃまぜにして出すから単剤で処方したことなんかない。それに何で抗うつ薬(SSRI:パロキセチン:パキシル)が幻覚に効くんだ!?
(137)うつ病派とPTSD派(JSTSS)激突の第104回日本精神神経学会総会
元来厚労省公認のPTSD生物学的基礎研究担当だった「広島の名を言ってはいけないあの人」がPTSD否定・何でもかんでもうつ病の立場になり、配下(みな顔見知り)が今回多数発表しますがうつ病対策の決め手は「電気ショックと有酸素運動」(苦笑)です。対する金吉晴以下のJSTSS派は治療は「精神療法のみ」ですが細かく見ると結構発表を増やしていて、カウンセラーを引っ張り出したり、新味のない画像診断も復活させています。去年春に広島で二回だけあったPTSD講演会に来た交通事故被害者PTSD担当の松岡豊君(108)はどっちの味方でもないようですが、今回はJSTSS派として二回も演壇に立ち奮闘します。かわいそうなのは「広島の名を言ってはいけないあの人」に引きずられた高校の先輩で公式の場でPTSDの基礎研究をうつ病の基礎研究として発表します。娘さん二人いるんですが大丈夫ですかね。わたしはただ一人のPTSD薬物(SSRI) 治療派として参戦。関ヶ原の島津勢みたいなもんですね。大軍に向かい突き進んでこそ活路あり!チェースト!
(136)SDA(リスパダール内用液)はPTSDに何故効くのか ?普通は何故使いこなせないのか?
抗精神病薬SDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)の中でもリスパダール内用液の切れ味の良さは、ずば抜けています。しかし、この薬は統合失調症の幻覚妄想や興奮に効くという見解は皮相な見方に過ぎません(統合失調症の定義すら怪しいのですが)。PTSD患者だけを念頭に置いて考えましょう。患者は周囲を精神障害という闇に閉ざされます。当然不安になります。旧式抗精神病薬(ハロペリドール)はこの不安を鎮めるだけで闇を払う力はありません。周囲が見えないままで見当がついてくるのは周囲からの呼び掛けによります。リスパダールには闇を払う力があります。しかし、そこに闇の原因だった外傷を見つけ患者が悲しみに沈んだとき、治療者は黙って寄り添ってあげねばなりません。闇が晴れたら希望が見つかっても患者にはそれが希望とは確信できません。治療者は力強く保証してあげねばなりません。リスパダールの薬理作用と治療者の臨機応変の援助と助言は車輪の両輪です。現在の日本の精神医療に完全に欠落しているのは後者です。
(135)加害者の言い分は無視して常に被害者の目線で考えるのがPTSD治療の基本
「PTSDとは被害者意識の乱用である」という反PTSD派の言い分がいかに根拠がないかこの事件からは明らかです。被害者の救済どころか加害者の処罰すら米軍頼みなのですから。児童虐待の殺害者は全員「しつけだった」と加害を否認します。DVの加害者が一様に裁判所や行政窓口で悪あがきする話はよく聞きますが、加害者の言い分が通った話はさすがに最近聞きません。しかし、今回の米兵集団レイプ被害少女は広島の公的精神医療から何のサポートも受けていないのです。 第31回日本心身医学会中国・四国地方会 2007年11月17日 会場 広島大学広仁会館
シンポジウム「臨床におけるサイコセラピーの可能性」広島市民病院 精神神経科小川栄一 「EMDR(PTSD治療法)を用いた心理的介入」小川医師が治療しているPTSD患者はどこの星のPTSD患者なのでしょう?
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(134)藤田広島県知事セカンドレイプ発言擁護論の愚かさ PTSD加害者の理屈
「深夜に出歩いていたレイプ被害者の方に非がある」の藤田知事の発言に非難が集まると「一般論で言っただけ」と知事は弁解しました。一般論は公職についていない人間にしか許されません。県民の安全と幸福に責任ある知事に許される発言の立ち位置ではないのです。汚職問題で進退を迫られていてただ地位にしがみついている知事には 政治家としての緊張感が既に消失しているのでしょう。「知事の発言に一理ある」という発言は例によってすぐに出てきますが、そういう発言をする人間は「女性が裸で歩いているからといって警官の前でレイプしても許されるか?」程度の想像力に欠けているのです。法治国家の市民に許されるのはせいぜい見て見ぬふりで(法的には本来通報義務もあるのかもしれませんが)、相手の無防備につけこんで好き放題していいとは法律のどこにも書いてありません。裁かれ罪に問われるのは常に加害者のみなのです。藤田知事発言はPTSD加害者の論理そのものなのです。精神医学の素人集団ながら「黒い雨」被爆PTSDの再再調査を宣言した広島原爆放射線医科学研究所(原医研)さん。彼女を診てあげてください。