その中に
紅い闇がある。
紅い闇は愛情から生まれた闇。
優しい微笑みの包んでいる
深い傷。
止まない。
紅い涙。
届かない
叶わない
想いは
紅い闇を
より
深くさせる。
愛すればするほど
闇は深くなる。
闇が深くなればなるほど
心は壊れていく。
心が壊れれば壊れるほど、
白闇は広がる。
そしてまた、
心を
失くしてしまう。
恋愛の悪循環は最悪だ。
出口のない紅塗れの世界。
僕は愛したくない。
僕はあの人を
嫌いになりたい。
紅闇は怖いんだ。
孤独で惨めで無駄で
自分のことを嫌いにさせるから
僕は恋愛が嫌いんだ。
恋愛している自分も嫌い。
誰かのことを想う自分も
どうしても好きになれない。
なのに、
なのにさ…
なんでまた始まる?
なんでまた辛い道を選ぶ?
なんでなの?
なんで?
なんで何もかもが上々に
紅に
染まって行く?
すべてが紅に染まった瞬間
もう、
逃げられないのに…
……
…
いくら愛しても
僕にできるのはただ
この闇の中に
眩しい君を
遠くから
密かに
密かに
静かに
見守るだけ。
それだけだった。
No:L
