シマとジジ、11月の愛猫の眠りです。
≪ワンコインで晴耕雨読≫
第74回
「月に吠える」(復刻)
萩原朔太郎(著)
田中恭吉・恩地孝四郎(画)
古本での復刻版を購入して読みました。
悲しい月夜
ぬすつと犬めが、
くさつた波止場の月に吠えてゐる。
たましひが耳をすますと、
陰氣くさい聲をして、
黄いろい娘たちが合唱してゐる、
合唱してゐる、
波止場のくらい石垣で。
いつも、
なぜおれはこれなんだ、
犬よ、
靑白いふしあはせの犬よ。
危險な散歩
春になつて、
おれは新しい靴のうらにごむをつけた、
どんな粗製の歩道をあるいても、
あのいやらしい音がしないやうに、
それにおれはどつさり壊れものをかかへこんでる、
それがなによりけんのんだ。
さあ、そろそろ歩きはじめた、
みんなそつとしてくれ、
そつとしてくれ、
おれは心配で心配でたまれない、
たとへどんなことがあつても、
おれの歪んだ足つきだけは見ないでおくれ。
おれはぜつたいぜつめいだ、
おれは病氣の風船のりみたいに、
いつも憔悴した方角で、
ふらふらふらふらあるいてゐるのだ。
≪ワンコインで晴耕雨読≫
第73回
「一握の砂」(復刻)
石川啄木(著)
高校生の時、以来です。古本での復刻版を購入し読み返してみました。
われ餓えてある日に
細き尾を掉りて
餓えて我を見る犬の面よし
いつしかに
泣くといふこと忘れたる
我泣かしむる人のあらじか
力なく病みし頃より
口すこし開きて眠るが
癖となりにき
友われに飯を與へき
その友に背きし我の
性のかなしさ
わかれ来てふと瞬けば
ゆくりなく
つめたきものの頬をつたへり
しらしらと氷かがやき
千鳥なく
釧路の海の冬の月かな
こころよく
春のねむりをむさぼれる
目にやわらかき庭の草かな
壁ごしに
若き女の泣くをきく
旅の宿屋の秋の蚊帳かな
晴れし日の公園に来て
あゆみつつ
わがこのごろの衰へを知る
阿蘇市的石の地名の語源でもある「的石」は北外輪山のふもとにある石で、その昔、阿蘇神社の祭神である健磐龍命(たていわたつのみこと:阿蘇大明神)が阿蘇五岳の外れにある往生岳から弓の稽古をする時に的にしたという伝説からこの名がつけられています。
往生岳から的石まで射られた矢は健磐龍命の従者で鬼八という足の速い男が往生岳から的石まで走って取りにいき健磐龍命に渡していました。99回目までは鬼八も的石と往生岳を往復して矢を運んでいましたが、100回目は疲れて的石から往生岳めがけ足の指にはさんで矢を投げ返しました。その矢がたまたま健磐龍命の腿に当たって、それに腹を立てた健磐龍命は鬼八を成敗しました。(ASO Pediaより)