≪十日刊 ファグナのワンコインで晴耕雨読≫
第19回
「芸術起業論」
村上隆(著)
私の知る村上隆は2003年のヴェネツィア・ビエンナーレでの「ラウシェンバーグからムラカミまで」という彼の名を冠したサブタイトルがついたあたりまでが鮮烈です。現在の彼の評価はどうなのでしょうか ・・・。この本は2006年に書かれています。
本文中、海洋堂に等身大のフィギアを作ってもらうときに、辛辣なことをいわれるくだりが一番面白かったですね。
村上に向かって「バカ!こういう業者さんがどれだけたいへんなのかをわかっていない人間が言いそうなことだ。言わせてもらうけど、絵描きさんほどラクな商売はないよ。絵描きは、ちょっと描くだけでいい。まさにあんただ。・・・」というくだりです。
「欧米におけるアートは、ルールのあるゲーム」あり、そのルールに気付き、成功を収めた初めての日本人芸術家としての自負が全編にあふれています。う~ん、どうなのでしょうね。
先々週、芸術新潮2012年5月号で特集を組まれているのを発見しました。タイトルが最高です。「まだ村上隆が、お嫌いですか?」です。再評価されているのでしょうか?


