立曳きと神楽桟 (森の都を守れ!緑の大移動2) | 南阿蘇の山小屋ブログ

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「水の生まれる里」熊本県阿蘇郡南阿蘇村の山小屋より、UFO(?)や空模様などの情報を発信しています。また、温故知新の精神で熊本県内での身辺雑記や自然との出会い、簡単な読書と映画の感想も書いているブログです。

昨日は大甲橋際白川左岸で行われた河川改修に伴う、緑の大移動の目玉「クスノキの立曳(たてび)き」を見学しました。推定樹齢100年、樹高15m、幹周3.8m、推定重量80トンのクスノキで、九州地区では神楽桟(カグラサン)による初めての立曳き工法だそうです。

立曳きとは樹冠が大きく移動時に樹木を横に倒すことができない場合に、樹木を立てたまま移動運搬することからその名称がつけられています。

鉢底の地表面とほぼ同じ水平面で移動先まで溝を掘り、そこに「コロ」と呼ばれる丸太を並べ、その上を4連滑車で結びカグラサンで巻き取ることで樹木をスライドさせます。今回は10mの移動です。

大変に手間とお金(1本1000万円で、重機使用の2倍)がかかる工法ですが、樹木にはとても優しい伝統の技と言えそうです。

白川小の子供たちも体験学習ということで、交代でカグラサンを回すお手伝いをし、白川小寄りに10mの移植が完了しました。子供たちの「巻いた、巻いた」の掛け声が可愛かったです。

カグラサンとは「人力ウィンチ」のことです。起源は江戸時代に鯨を引き上げるためと、引き上げ後の腑分け解体の際の皮などを引きはがす道具として使われていたようです。名称は鯨を解体する現場が神楽を舞うときのようなてんてこ舞いの様子からそうよばれるようになったという説があるそうです。

2月末にはさらに一回り大きいクスノキの移植があるそうなので、また報告します。



南阿蘇の山小屋ブログ-立曳きの見学模様01
立曳きの見学模様01






南阿蘇の山小屋ブログ-立曳きの見学模様02
立曳きの見学模様02






南阿蘇の山小屋ブログ-立曳き開始
立曳き開始





南阿蘇の山小屋ブログ-カグラサンを回す小学生たち

カグラサンを回す小学生たち




南阿蘇の山小屋ブログ-立曳き完了
立曳き完了