素敵なみなさま、おはようございます。
松の内もあけ(関東版では)、本格的な今年の始動が始まっていることでしょう。
私は、少し遅れて、先週より、病院での勤務を始めました。
2週間、勤務していなかったので、それは、それは、出勤するのが嫌でした。
まあ、行ってしまえば平気なのですが。。。
2日の勤務の両日とも私は、ほとんどの時間を病棟で過ごしていました。
年末年始、手術の予定も少なく、入院患者も減ったいたのですが、一気に予定入院の方が、次から次へと入っていらして、いつもの喧騒が、スタッフステーションに満ちていました。
そんな中
私は、新しい患者様の薬の準備をすべく、配薬カート(患者様のお薬のナースが配りやすいように個人ごとに整理しておくもの)にセットしておりましたところ、ふと、カートの引き出しの上段の患者様のことも気になりました。
先ほど、下の病棟から移ってきた方だわ!と。
すると、すると、お昼の薬をお配りしていないではないですか?
すでに、午後2時を回っていました。
それで、ナースに
『○○さんの昼食後の薬、飲ませていないみたいよ』と告げました。私としては、とても優しい口調でね。
しかし、瞬時に、担当ナースとリーダーが駆け寄ってきまして、
『それって、2病棟が悪いよね!だって、昼食食べさせてから、転棟してきたんだから!』
それは、すごい勢い!
私、たとえ、誰のミスであっても、責めていないし、早く、飲ませたほうがいいんじゃない!っていう意味で、言ったのだけど。と思いつつも
『そうなのね。転棟でバタバタして、2病棟のナースが忘れたのね』と返しました。
これで、納まって、患者のところにめでたく薬が配られると思いきや、
『そうなのよ。2病棟に電話するわ!』
ええ!
と思う私。。。はすでに蚊帳の外。
それから、数分にわたり、誰がやったか!問題勃発!
いやいや、誰がミスっても、ともかく早くお薬飲ませてあげようよ!と思う私。
私の発見からおよそ10分後に、患者のもとに、無事薬は届けられたのでした。
私も、これまで、色々な病院の勤務を経験していますが、
この、『誰がやったの!誰がミスしたの!』問題は常におきます。
なぜ?と思われますか?
一般企業でも同じなのか?は企業経験のない私にはわかりませんが。。。
そして、この問題は、同じ職種のスタッフ間だけでなく、多職種間にも起こります。
ナースと薬剤師。ナースと栄養士。ナースと事務員。
ナースとリハビリスタッフ。
あら、全て、ナースが関わっているの?と聞かれそうですが、もちろん、薬剤師と事務とかいう組み合わせもありますが、患者様の近くにいて、治療のすべてをマネジメントしているナースはどうしても出番が多くなります。(笑)
ミスの原因を探るのは悪いことではありません。
再発予防のために必要な分析ですし、ミスをした本人への指摘も、さらなるミスを犯さないための注意喚起として必要です。
でも、まず、は目線を患者様に向けないとと、新年早々思ったのでした。患者さまにお薬を飲ませてから、原因追跡をしてもよいし、転棟時に薬の飲ませ忘れが多いなら、そのための方策を考えるべきでしょう。
でも、なぜ、ナースがキリキリするかというと、本当にナースの仕事は大変ですし、治療の入口と出口の両方を、見張っているからなんですよ。
医師が指示を出したら、それが各職種にきちんと伝わって遂行されるか?もナースは見ています。これが治療の入口。
そして、その治療。例えば私たち薬剤師が調剤した薬を、最終的に患者に投与するまえに、再度チェックするのもナース。これが治療の出口。
ナースは患者の命の見張り番ですからね!
ですから、私は、彼女たちの、時にはそれはそれは恐ろしい(ごめんなさい)言動にも、うろたえません。まあ、多少嫌な気持ちになることはありますが。
そして、インシデント(医療事故、ミス)のための、レポートも私たちを追い詰める原因になります。もちろん、これは個人を責めるものではない!と誰もが認識はしていますが、誰しも、自分のミスであるとは認めたくないのが本音でしょう。
そんな中、どこに視点を向けるか?これは日常生活の中でもきっと大切なことですよね!
さあ、みなさま、今日も元気で、お仕事、家事、趣味、、、
行ってらっしゃいませ!
私は、今日は、バレエレッスンと歯科受診です!