歯磨きしないと「がん」になる!

 1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1回の人より3割低いとの研究結果を、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)がまとめた。全く磨かない人の危険性は、1回の人の1・8倍だった。

 約3800人を対象とした疫学調査の結果で、歯磨き習慣と発がんの関連を示す報告は国内初という。横浜市で10月1日から開催される日本癌(がん)学会で発表する。

 同研究所疫学予防部の松尾恵太郎室長は「口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいる。歯磨きで細菌や発がん物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、がん予防に役立つ」と話している。

 同センターを受診した人の中から、口の中やのどなどの頭頸部(けいぶ)がんと食道がんの患者計961人と、がんでない2883人に、歯磨きや喫煙、飲酒などの習慣を聞いた。年齢は20~79歳で平均は61歳。

 解析した結果、2回以上磨く人は1回の人に比べ、がんになる危険性が約29%低く、全く磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2・5倍だった。喫煙や飲酒をする人だけの解析でも同様の結果で、歯磨き習慣がないことが、ほかの危険因子と関係なく、独立したがんの危険因子であることを強く示すものだという。

 [2009年9月28日7時28分 紙面から]

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20090928-548926.html


日刊スポーツからの転載ですが

約4000人の疫学調査ですからどこか信頼性はありますが

初めて聞いた話です。

アセトアルデヒドは 簡単にいえば 二日酔いの原因です。

アルコールが分解してアセトアルデヒドになるんですが このアセトアルデヒドの量が血液中に多いと

いわゆる二日酔い症状を呈するのです。

口腔や咽頭にアセトアルデヒド産生細菌がいるなんて知りませんでした。

勉強不足です。

しかもこの記事から推測すると Odd Ratioが2.5 ときちんと統計分析もなされているような

文章です。

日本がん学会で発表とのことです。あとで抄録でも見てみようと思います。


そういえば私 歯科医師でしかも専門分野は 歯周病を専攻していたのですが

なぜか 日本がん学会で発表経験とかあるんです。発表するからには

日本がん学会の会員にならなければならず一時期がん学会の会員でした。

歯科医師でも口腔外科専攻をしているとがんの研究はメジャーですが

私は歯周病専攻、でも歯周病の病態の研究をしていたので

簡単に言うと 歯周病の組織破壊の研究をしていて

その仕組みががんが浸潤転移していくときに出される物質と同じなのです。

そんなことで一時期がんの浸潤転移系の実験をしていたので がん学会で発表なんてことに

なったのです。

まぁその時に研究が実を結び がんの浸潤転移の組織検査を行うキットの開発につながり

商品化されていますが・・・・研究費は入っていきましたが。私には一銭も入ってきませんでした。


話はまた脱線しましたが 歯磨きって重要なんですよ。本当に。