奇跡のリンゴ と呼ばれるリンゴを栽培する農家が青森県弘前市にあります。
その人の名前は木村秋則氏。
NHK プロジェクトX でも取り上げられたりしています。
今 幻冬社から プロジェクトXの話をもとに本も出版されています。
なぜ奇跡のリンゴとよばれるようになったのかというのは・・・・・・
絶対不可能を覆した農家とは・・・・・・・・・・・・・
この本を読むまで知らなかったのですが リンゴ栽培には 農薬の使用は
必要不可欠だそうです。
リンゴはあくまでも我々の口に入る際に 残留農薬が無い 状態ではあるのですが
花つけから 受粉 収穫に至るまで 綿密に計画された農薬散布が必要だそうです。
ところがこの木村氏は 農薬の使用に疑問を持ち 無農薬栽培に取り組むのです。
その取り組み方は 確かに 周囲から見れば 奇人変人のレベルかもしれません。
虫を観察し その生態を理解しようと一日中虫を見ていたり・・・・・・。
でも彼は何かの信念に突き動かされて 無農薬栽培 に取り組むのです。
当然リンゴ農家としての収入は絶たれるわけですから
貧乏生活に陥ります。それでも家族の暖かい支援もあり
無農薬栽培に取り組んでいくのです。
あるきっかけで無農薬栽培がある年に成功して リンゴの収穫ができるようになりました。
今では 作付け面積も少ないことや テレビや本の影響で リンゴを手に入れるのは
抽選で しかも新規だと3年待ちであるとも聞きます。
とある バーでこの木村さんが作ったリンゴを使用した ロングカクテルを頂きました。
いるという話をきいていたのですが なかなかリンゴ自体は私の身の回りに触れるチャンスは
ありませんでした。
でもこの日は 木村さんが作ったリンゴに触れることができ
なんだか色々考えながら ゆったりとした時間を過ごしました。
奇跡のリンゴ とはいえ味がすばらしく甘いとか すっぱいとか大きいとか
何も特徴のない 平凡なリンゴ なんです。
でもこのリンゴに隠された 思いとかエピソードを考えるだけで
幸せでした。