何年にもわたり治療を受けても治らない皮膚病がある。最近、虫歯などで歯に詰めた金属がその原因になる場合があることが分かってきた。特に金属アレルギーの人は要注意で、専門的な治療が必要だ。
 北海道道央圏の20代の女性は6年前から首や胸などにかゆみを伴う、赤色のただれが出てきた。皮膚科を受診したところ「多形紅斑」と診断された。この病気は軽症なら薬の投与で2-3週間で治るが、全く改善しなかった。ステロイド薬の内服治療を受けても回復せず、ただれは背中や四肢にも広がり、膿も出るようになった。
 昨秋に北大病院に入院。全身の精密検査を受けたが、原因は特定できなかった。皮膚科から歯科診療センター口腔診断内科を紹介され、金属アレルギーを調べるパッチテストを受けたところ、銅と亜鉛、マンガンが陽性と出た。歯を調べたところ、治療を受けた2本の歯に詰められていた金属に銅と亜鉛が含まれていることが分かった。2本の歯科金属を除去したところ、ただれは2週間で改善。退院することができた。
 口腔診断内科の北川善政教授は「ほっぺたがただれる扁平苔癬、手のひらや足の裏がただれる掌蹠膿疱症、じんましん、アトピーなどの皮膚疾患で歯科金属アレルギーが関係している場合がある」と指摘。「歯に原因があるとはなかなか思い至らないことが多く、皮膚科と歯科の連携が必要」と話す。
 こうした場合、背中にパッチを張って金属アレルギーを調べる。18種類の金属を調べることが可能で、歯に詰めている金属も北大歯科診療センターでは詰め物を外さないで調べることができる。異常があれば金属を除去し、金属アレルギーが比較的少ない金属に換えるが、種類によっては保険外となる。
 ただ、すべての人が治るわけではない。同科の山崎裕講師は「皮膚疾患は原因不明なことも多く、陽性となった金属を除去しても治癒まで1年から2年かかることもある。また、原因がほかにあり、治らないこともある」と語る。
 金属アレルギーは歯の詰め物以外にも差し歯、金歯・銀歯、セメント、金属のついた入れ歯などあらゆる歯科材料で起こりうる。さらに歯のほとんどが、こうした材料で治療を受けていると、完治まで相当な時間がかかることもある。
 北川教授は「特に指輪やネックレス、ピアスでかゆみなどの金属アレルギーが出て、治らない皮膚病もある人は、念のために金属アレルギーを調べてくれる皮膚科や歯科を受診することも大切だ」と強調している。

http://www.independent.co.jp/news/newsd.php



確かに最近 皮膚疾患と歯科金属等の患者様が増えているような気がします。

金属アレルギーだけでなく

私の臨床経験では 根の先の膿の袋 を神経の管を綺麗にする治療(根管治療)をしたら

掌蹠膿疱症 が改善したという例もあります。


東京都発表のスギ花粉情報 ですとまだ飛散していないようですが


隠れ里 5代目歯科医の独り言その他飲食日記

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コイツラは間違いなく東京上空を攻め込んできています。

昨日から 鼻はグズグズ 耳や喉頭粘膜が痒くて仕方ありません。

昨日よりマスクマン生活が始まりました。

患者様には聞き苦しい声等になりご迷惑をおかけしますが

風邪やインフルエンザではありませんのでご了承ください。