<初期虫歯>白い部分があったら要注意 ケアをすれば歯医者いらず!?

5月1日14時57分配信 毎日新聞


<初期虫歯>白い部分があったら要注意 ケアをすれば歯医者いらず!?

だ円で囲んだ歯茎との境の白っぽくなっているところが初期虫歯=花王ヒューマンヘルスケア研究センター提供

 歯の一部に白い部分があれば、それは、虫歯の前兆「初期虫歯」だ。初期虫歯は、本格的な治療が必要な虫歯の一歩前の段階で、適切な歯磨きで、治る可能性があるという。花王ヒューマンヘルスケア研究センターが、永久歯に生え変わった直後の小学校高学年の児童を対象に初期虫歯について調べたところ、適切な歯磨きは初期虫歯の進行を抑える結果がでた。

 虫歯は、砂糖などの酸が歯のカルシウムやリン酸を溶かすことだ。初期虫歯は、穴は開いていないが、カルシウムやリン酸が溶けだし、歯の内側の密度が低くなった状態。密度が低いため、光の加減で薄くなった部分が白く見える。穴が開くと歯は元に戻らないので、初期虫歯の段階のケアが重要になる。

 研究センターは06年、兵庫県の小学4~6年の児童354人の初期虫歯について調べた。調査は前歯のみを対象にしたが、16%の55人に初期虫歯があった。児童たちに歯ブラシ指導とフッ素入り歯磨き粉での歯磨きを約5か月間してもらった。調査にずっと参加した35人の前歯のうち、66%の歯で初期虫歯が減り、初期虫歯の面積は33%減った。

 調査をした押野一志副主席研究員は「特に上の前歯が初期虫歯になっている子どもが多かった。上の前歯は、口の中を洗うだ液が流れにくいからだと思います。1人で磨けるからと子ども任せにするのでなく、大人が見てやってください」と話し、歯磨き粉にはフッ素入りのものを勧める。

 フッ素は、歯を丈夫にし虫歯になりにくくするなど虫歯予防に効果があると言われている。花王の調査によると、日本で販売されている9割の歯磨き粉にフッ素が入っている。押野研究員によるとフッ素入りの歯磨き粉を上手に使うためには、量が大事だという。フッ素は濃度が薄いと効果がなくなるためで、歯磨き粉1グラム、歯ブラシに1・5センチほどつけて磨くとよいそうだ。「虫歯になりやすい奥歯の間にフッ素が届くように磨いて下さい」と押野さんはアドバイスする。【銅崎順子】


この手の話しは歯磨きのモチベーションとしては有効ですが
一般的には誤解を招きそうですね。

子供虫歯(乳歯や生え始めの永久歯)は特に進行が早いです。
今の季節は学校検診が行われる季節です。
私も先週は四谷小学校の歯科検診に行ってきました。
最近のお子様は虫歯が少なくなってきていますが
昔ながらの口の中の児童も・・・・。

虫歯の放置、多数歯の虫歯、歯の損傷、多数の口の中の傷は
ネグレクト(育児放棄)を疑う場合も時にはあります。
併せてその他の所見があるときには
我々歯科医師の官庁への通報により救われている例もあるようです。
外国では 子供の目と歯は親の責任 って言われることもあるようです。
眼鏡の使用と虫歯については親の責任で予防できる部分が多いからでしょうかね。

虫歯予防も歯周病予防もまずはブラッシング習慣が基本です。
その人個人個人の歯並びによって色々な方法を我々はアドバイスいたします。
一回 歯磨き指導に歯科医院に行くことをおススメします。