2月19日 8時より 最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

http://www.asahi.co.jp/hospital/


日本人の約7割がかっている「歯の病」と、命に関わるある恐ろしい病との因果関係が次々と明らかに!
という番組があります。


番組内容を見てみると

歯茎からの出血との関係が深い病に注目。症例を交え、最新の医学の研究で明らかになってきた歯とさまざまな病の因果関係を紹介する。歯を磨くたびに歯茎から出血しているのにほっておいた男性の症例を紹介。娘から口が臭いと言われてショックを受けた彼は、毎食後きちんと歯を磨くようになったが、歯茎からの出血や口臭は止まらず、さらに胃のむかつきから食事がのどを通らなくなった。やがて病院に運ばれ検査を受けた彼の体内では、驚くべき病が進行していた。また、友人とのランチが趣味という主婦の症例を取り上げる。太り気味だった彼女は、歯を磨くと必ず出血することにも悩んでいた。フラダンスを習い始めた彼女はある時から、頻繁に尿意や激しいのどの渇きを覚えるようになる。メディカル・ホラー・チェックではゲストの加藤茶らが、ある歯の病にかかっているかどうかの検査を受ける。


となっています。

最近 歯周医学 (Periodontal Medicine)という概念があります。

歯周病は様々な全身疾患に何らかの関連性があることが知られてきているからです。

例えば 低体重児出産、心内膜炎、血栓、虚血性心疾患、脳血管障害、

アテローム性動脈硬化、誤嚥性肺炎、糖尿病・・・。

統計学的な後ろ向き研究やコホート研究などで 統計学的数字も証明されており

また最近は生化学的、細菌学的にも様々な証明がされています。

例えば低体重児出産の場合には

歯茎の炎症によって過剰に出る物質(炎症性サイトカイン インターロイキン1,

IL-8)がそのきっかけ(トリガー)(陣痛促進にIL-1.IL-8は正常出産の時にも分泌されます)

になるのではないかとか・・・

証拠は十分そろいつつあります。

ただし色々な病気の直接原因では歯周病はあまり関与していなくても

増悪因子であることの査証は十分な根拠ができつつあります。


今日の番組内容はどのようなものか解りませんが、

番組内容の紹介欄

「・・・・頻繁に尿意や激しいのどの渇きを・・・・」

という記述がありますから糖尿病であると思われます。


医師によりコントロールされている糖尿病患者さんのうち

コントロール不良の患者様のグループに歯周病の治療を行うと

HbA1c という糖尿病の病気の進行を測るメルクマールの値が改善するという

のは歯科だけでなく医科でも常識のレベルになってきています。

また進行した糖尿病はある独特の匂いの口臭がするのです。


興味がある方は番組を観て 私の予想が当たっているか見てください。

当たっていなかったら今日のブログは消去かも・・・・。