【ロンドン30日AFP=時事】ロンドンのギャラリー、ホワイト・キューブは30日、英現代美術家ダミアン・ハースト氏(41)のプラチナ製の人の頭蓋骨に無数のダイヤモンドをちりばめた作品≪写真≫が、1億ドル(約116億円)で売れたと発表した。生存している美術家の作品としては、これまでの最高の値段だという。
この作品は「神の愛のために」(For the Love of God)と題され、プラチナで鋳造された人の頭蓋骨に8601個のダイヤが埋め込まれている。作品の型が取られた頭蓋骨は炭素測定法によって、18世紀の人のものだと鑑定されている。買い手は、投資家グループとだけしか明らかにされていない。
ハースト氏はサメや牛などの死んだ動物を防腐剤のホルムアルデヒド漬けにした観念的な作品で知られ、「死」が主要テーマの一つとなっている。かつて、2001年9月11日の米同時テロに関して「美術作品のようだ」と発言して物議を醸し、後に謝罪した。6月には別の作品が1920万ドルで売れている。〔AFP=時事〕
http://news.livedoor.com/article/detail/3289144/
上記のようなニュースが。
このような頭蓋骨を見ると私だけではなく
歯科医師はどうしても歯に目線がいってしまいます。
ニュースによると18世紀の人の頭蓋骨だそうですが
歯周病専門の私の私見ですが
結構若い人ではないかと推測します。
というのも 歯を支えている骨の状態からなんですけれどね。
そんなに歯槽骨が吸収していないこと 裂開も起こっていませんし。
しかしながら 歯軋りをしている痕跡があります。
右上の小臼歯が2本ないような感じです。
それに伴って左側の偏咀嚼している可能性もあります。
左側が歯の磨り減り具合が多いので。
当然歯の咬耗(磨り減り具合)とか色々なところから
死体検案を行う 法歯学 という分野があります。
御巣鷹山の日航機墜落事故がこの法歯学を有名にしました。
歯の表面というのはエナメル質という身体で一番硬いもので
覆われていますし 硬組織なので比較的腐ったり 焼け焦げても残りやすいのです。
そして治療した痕跡も金属ですので残りやすいのです。
例えば胃がんで胃を切除しても胃は再生し
高名な外科医の痕跡も残りませんが
歯科治療というのは全て痕跡が残ります。
実際たまに患者様の名前やお顔を忘れたとしても
口の中をみるとすぐに思い出します。
ですから自分が治療したところはほぼ全て口の中をみると分かるのです。
身元不明のご遺体のポスターが歯科医師会を通じて
回覧され見覚えがあれば警察に届けるのです。
ですから我々歯科医師は手を抜けないのです。
自分が皆様方に施した治療が形として残るのも醍醐味の一つかもしれません。
そしてこれからも最先端医療を吸収して 自分の技術の邁進をし
その技術を地域医療に生かすことをしていかなければなりません。