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奥歯:若い女性に退化傾向、上あごで顕著 親知らずなし7割--鶴見大短大 /神奈川

8月3日12時0分配信 毎日新聞


 ◇軟らかい食物影響、幼児期によくかむ習慣を--鶴見大短大・歯科衛生科学生が調査
 「若い女性の上あご、奥歯が退化」。こんな現象が、鶴見大短大(横浜市鶴見区)の歯科衛生科の学生による調査で明らかになった。指導の後藤仁敏教授(59)は「軟らかい食物の影響で、かむ力が弱くなっている。丈夫な歯にするには、幼児期の食育が大切」と警告する。
 05年度の卒業生5人と06年度の卒業生2人の卒論としてまとめられた。対象は20歳前後の級友の女性計83人。歯型を採り、アンケートをした。
 歯の数は32本(親知らずがある)から24本(歯列矯正での抜歯など)。05年度は平均27・1本。06年度は同28・7本だった。
 調査の結果、一番奥の第三大臼歯(親知らず)の退化傾向が、下あごより上あごで目立った。06年度の場合、上あごの親知らずがない人は77・5%で、その原因は先天欠如か未萌出(20歳前後で生える例が多い)。下あごでは75%だった。
 また、咬頭(奥歯表面の凸凹)は通常四つだが、三つとか三角形に退化傾向が分かった。06年度の場合、第二大臼歯(親知らずの一つ前)の退化は75・9%で、下あごより上あごで目立った。
 今年度も女学生40人を対象に、調査が進められている。後藤教授は「06年度の卒業生のほうが退化が進んでいる。犬歯など前歯でも、上あごのほうが退化傾向だ。昔はスルメのようによくかむ食物が多かったが、今はハンバーグなど軟らかい食物が主流になり、上あごのかむ力が弱くなっている」と分析。「乳歯から永久歯に生え変わる幼児期に、よくかむ食事習慣をつけることが大切」とアドバイスする。【網谷利一郎、写真も】

8月3日朝刊

最終更新:8月3日12時0分

毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070803-00000032-mailo-l14


こんなニュースがありました。

軟らかい食べ物(軟食)が原因だと結論されています。

確かに軟食によって顎が小さくなっていることが考えられますが

そのような環境因子が歯の発生にかかわる遺伝子情報が顕著に影響を

与えているのでしょうか?

私的には軟食が遺伝子情報に関わる発生に即影響しているとは

あまり考えにくいと思っているのですが。


結果として退化傾向にあるのは真実のようです。


ところでよく親知らずが生えてくると痛みが起こるという風に思っている方が多いの

ですが、実際は親知らずの回りの歯茎が不潔になって腫れて痛みを伴うことが

多いのです。

ですからまず一番奥で磨きにくいのですが丁寧なブラッングで

腫れを予防することが可能です。



親知らずは抜かなければならないか?

面白い結果を出している論文があります。

29歳までに親知らずを抜くと第二大臼歯の奥に

歯周ポケットができにくいという結果をだしている論文です。

確かに第二大臼歯の遠心(一番奥の部分)にできた

歯周ポケットは治しにくい場所ではあります。

ですから若いうちに親知らずを抜いたほうが良いという考え方もあります。

まぁ色々な場合がありますので個別対応というのが

一般的です。