「こっちの画像が10日前、そしてこっちの画像が今日、わかりますか?この画像の上の方に影がかかってますよね。」
「はい、わかります。」
「これは網膜剥離です。」
一気に血の気が失せて、体を起こすことが難しく、医師の顔を見て話を聞くことができない。
剥離したんだろうな、と覚悟はしていたが、いざ目の前に現実を突きつけられると手が震える。
体は動揺を隠せないが、頭は比較的冷静で、顔をあげる気力は無いが一つ一つ丁寧に説明してくださる医師の話は全部理解できる。
「手術しかありません。」
ですよね。
よーし、しょうがない。
ブログネタにしましょう。
「チャレンジする時には前向きに、絶対できるという気持ちで行く!」なんて偉そうに言うんだった自分から範を示しましょう。
これくらいの苦痛、いつか振り返った時にいい経験になってるはず。
〜2週間前〜
「んじゃ、今から検定の説明をしまーす。でも何だか今日左目の調子が悪いんだよね。なんか少し濁っててさ。」
午後から行う検定の説明を始めながら受検生達にそう話しかけていました。
皆さんは見ている視界の中で点や変な模様が動いたりすることにありませんか?頭や目を動かしたら移動したりして。
飛蚊症と言うんだそうです。
私はこの前日の夜、アルファベットの「C」がやたら太くなった形の飛蚊症が現れ、ん?、なんだろって思ってました。
それが次の日のお昼頃、左目視界が全体的に濁り出し、池の中に潜ってみているような視界になったのです。
そこで上記の検定前の会話につながります。
さすがに異常を感じ検定説明後そのまま眼科へ。
「網膜に穴があいています、このまま放っておくと穴から水が入り網膜が剥がれる網膜剥離につながります。この穴の周りをレーザーを当て囲い、剥がれないようにする処置が必要です。」
「痛みを伴いますか?」
「はい、でものたうち回るほどではありません。」
痛いのスーパー嫌。
「悠長に治療している状況でないので機械が立ち上がり次第今から行います。」
心の準備をする暇なし、でももう18時前なのに有難い事です。
レーザー治療の前に会社に診察の報告と明日休む事の連絡をします。
職員のレーザー治療の先輩「穴をレーザーで塞ぐか。それはやった事あるけど痛いよ。」
レーザーへの心の準備がMAXに。
今すぐ逃げたい!
別の薄暗い部屋へ移動し、レーザーマシン(仮称)へ座る。
麻酔をしレーザー開始!
今まで体験したことのないまぶしい光が何百発もうたれる(穴が大きいため。小さい人は数十発)痛みは思ったよりも軽いのですが今までの人生で体験したことのないまぶしさが網膜を襲います。その強烈なまぶしさが嫌で嫌で、涙がぶわーーーーっと出る。
具体的な治療法は下記のリンク参照
その後、あらためて診察してもらい「しっかりレーザー治療できています。」という事。
よかった。
しっかりと治療部分が安定するまで少なくとも1週間くらいは運動、衝撃には気をつけるように、とのこと。
もちろんですとも。
視界の濁りは眼球内の硝子体という透明な部分に穴からの出血が流れ出てしまい起こったそうで、これは自然に吸収され無くなっていくようです。
よかったぁ、一安心。
会社にも休みをもらい、3日ほど安静に。
3日後すこーし視界も良くなってきた感じが。
調子も良いので月曜日から出勤しました。
そしてその日は新元号発表の日。
職員の優しさによりデスクワークくらいの軽い仕事だけにしてもらい、仕事の傍ら新元号の発表を見守ります。
高まる緊張。
どきどき
「新しい元号は“令和”であります」
令和!?
へーーーー!
びゅーー
ん?
ちょっと待てよ。
視界の端から何やら出てきて濁りがきつくなった・・
そのまま病院へ直行。
「診察の結果、先日のレーザー治療自体はしっかりとくっついています。ただ空いた穴のあたりにちょうど血管がありその穴自体から出血していますね。これ自体はしばらく時間をかけたら症状はひいていきます。しばらくは会社を休み、安静にしてください。出血を防ぐ薬を出しておきますね。」
またおやすみです。
私素人の考えですが、元号発表で緊張興奮し血圧が上がった結果血行が良くなり出血したのではないかと。
わからないですけど・・
「新元号は令和であります」→びゅーー
略して
「令和びゅー」
悲しい。
どんだけ私の目はシンプルなんでしょうか。
そこから1週間ほどお休みをもらい、ゴロゴロ生活に入ります。
1週間もすると濁りもだいぶ良くなり、回復を感じながら仕事に復帰しました。
あとは良くなるだけ、そう考えていた私に冒頭の告知につながる悲劇が待っていようとは。
続きはその2へ!














































































































