ご覧頂きありがとうございます。
神戸市の自宅でカタカタミシンをしています
アトリエゆかりの縫製女子ゆかり です。
私は高級婦人服の縫製職人として、20年位お仕事していますが先日、洋裁と和裁の垣根を越えた商品を仕上げる事が出来ました。
レース羽織の製作
服地は生地幅が広いので、型紙を作り裁断しました。
最後の衿をとじる作業のみ手縫いで、あとは全てミシンです。
生地端を合わせて、まちばりは使わない、いきなりミシンで縫うやり方にしました。
ご依頼者様は…
京都の着付け教室『葵桜』の
まつさきまゆみさん。
まゆみさんとは以前、神戸で開催されたビジネス講座で知り合いました。
その時に着られていた、レース羽織が珍しくて洋裁でレースが得意な私は、
背後からまゆみさんに見付からないように、縫製がどうなっているのか、ジロジロ見てました
その熱い視線に気付いたのか(笑)
洋裁士の私に、レース羽織のご依頼をしてくださったのです。
もう内心ドキドキでしたよ。
だって和裁は高校の家庭科以来、やったことなくて、裁断からちんぷんかんぷん。
一番大変だったのは生地探しです。
1か月位、毎日毎日ネットで生地を探していました。
夢の中にレース羽織がでてくる日が何日かありましたね(笑)
その中でまゆみさんがこれ!という生地を選ばれて、あとは突き進むだけ
それでも色々行き詰まり、周りに助けられながら何とか完成~!
作業時間は、1日半でした。
(半日裁断、1日縫製です。)
でもね~、ここだけの話…
『私、失敗しないので。』米倉涼子風~!
洋裁ではこの自信のあった私が…
失敗したんです
前幅が大きすぎた…。
あらあら、前の中心に生地が集まってきているわ~!
何かがおかしいと気付き、ほどいて、余分なものはカット。
あー良かった…気づいて
この羽織を、まゆみさんが素敵に着こなして下さっている記事は
↓↓↓
こちら
是非是非ご覧下さい
とてもお似合いです!
最後に、業界では…
デザイナー〉パターンナー〉縫製職人
と縫製職人のポジションは低く、待遇も悪いのが現実です。
技術があってもそれに見合わない、ひどい扱いを受けるときも多々あります。
この先職人がいなくなり困るのはアパレルメーカーなのにね。
でも、自分の事を理解してくれて
高く評価してくれる人は必ずいます。
何度も何度も辞めようと思った。
でも、職人をやってて良かったと思える日って必ず来るんですね。
レース羽織が教えてくれました