昔、カーディラーで働いていた頃月末になると社内の空気が重くなりみんなが無口になって、店長の顔から笑顔が消える。
目標数字にあと数台の時は営業マンは燃えさかりあと1台でも、と躍起になる。個人目標達成した営業マンは翌月の受注に気が向き他人の事までかまわない。店長はその営業マンにまだないか?と聞き込み、仕方なく持っている受注を報告する。こんな事があって受注に対する報奨金支給は店舗目標達成が条件になった。ベテラン営業マンは自分だけでなく若い者への指導にも熱が入るようになった。そんな日々が3~4年続いた気がする。その間いく度かのコンテストで表彰され様々な達成感を味わう事が出来た。ただやればやるほど反動が大きくてしばらくは気が抜けた。年度末に自己記録を更新すると翌月にゼロということがありあまりやり過ぎてもいけない、年間トータルでは同じ事。ただあの達成感は味わった者でないとわからない、金銭だけでもなかった不思議な感覚。若い頃に早く経験し何度も繰り返して味わいたくなるこの快感を覚えさせたいのが今一番の使命か。