彼は、精神障害手帳三級だった。
彼は、三級が不満で不服の申請を出していた。同じ職場で、自分より、症状の軽い人が二級を持っているのが、許せなかったようだ。
意地を出していたように見えた。ネットで情報をたくさん仕入れていたようだ。
私からしたら、三級でももらえるなら、いいじゃないかって思った。
私の母は、二級。統合失調症だ。
うつ病と統合失調症。
症状的に、重いのは、統合失調症である。
うつ病は、治る可能性がある。統合失調症は、治る薬はない。幻聴や幻覚などの症状を抑える薬しかない。
だから、うつ病と統合失調症が同じ級じゃ、おかしいと私は、思った。私の考えだけど。
彼は、私が分かってくれないのが悔しかったのかもしれない。
でも、私も物心ついた時から、母を見てきているから。統合失調症の大変さを分かってほしかった。彼は、分かってくれなかったけど。母の症状を話しても笑ってたし。
悲しかった。
彼も悲しかったのだろう。
お互い様だね。
うつ病の辛さは、自分も体験したから、わかる。
でも、自分は、治ってきている。だから、うつ病は、治る可能性があると、自分は、思う。
だから、彼にも治る可能性を信じてほしかったと思っている。
薬に頼るだけではない。自分を信じる力を持ってほしかった。
最終的に信じれるのは、おのれのみだ。
うつ病を経験した自分が感じた事である。
Android携帯からの投稿