2005年も11月なりました。
もぉ11月よ。早いわ、ホンマ。
相も変わらずチエコしとります。
もぉね、今は目先に入試が迫っとってね塾に缶詰、程でもないけど通いつめとんの。
受かっても入学せんのじゃけどやっぱりここは合格をもぎ取っととかんとね。
本命入試に拍車をかけるつもりで。
とか言いながらまだ明日の分の塾の宿題終わっとらんのじゃけどね。
過去問解いたら国語は9割じゃったけ、まぁいけるじゃろけど数学がなぁ。
偏差値25じゃけな・・。塾の数学の先生はぶち好きなんじゃけど。
んで、この勉強以外しちゃいけんじゃろって時期に悠々と1冊の本を読了しまして。
買ってからちょっとの間本棚で眠っちょった本なんじゃけどね。
チエコの1番好きな作家さんの本多孝好さんの「MOMENT」を。
『死ぬ前にアナタは何を願いますか?』ゆうんがテーマ。
可能不可能を考えんとゆうたらチエコは死ぬその間際はお父さんとお母さんに会いたい。
仮にチエコが80で死ぬとしたら父さんは今もぉ死んでおらんけど母さんも死んどるじゃろから、迎えに来て欲しいかな。
意識が遠のいて暗くなるその時に。1人は恐いけぇね。
今のところなんだかんだゆうて命の危険が迫った時1番会いたいと願うのは親じゃけ。
きっとそれが1番安心して死ねるんと違うかな。今は。
んでね、母さんに同じ質問したんよ。
『死ぬ前に母さんなら何願う?』ゆうて。
んなら「もぉ無理やけどお父さんに傍に居て欲しかった」て。
ちなみに母さんの母親は健在なんじゃけどね。
チエコの意見ゆうたら「お母さんその質問されて親の顔なんてちょっとも浮かばんかった」てゆいよった。
それから「それはまだアンタにホンマに好きで好きで愛おしいと思える人ができてないからやで」ともゆわれて。
「でもまぁ今の段階では親の存在が浮かぶってことは曲がりなりにも正常に育ったんちゃう?」とか笑とったけど。
最近気付いたことじゃけどたぶんチエコ本気で人んコト好きになったことないんよね。
惹かれることは多少あったし乏しいながらにお付き合いもしたけど。
今のトコ全部想い出程度じゃし。
まぁ当時はそれこそ『この幸せは永遠』とか思たけどね。
陳腐じゃけど惚れた腫れたで胸がドキドキじゃとか相手の一挙手一投足に色んな想像膨らましたりだとかあったけど今までのそれは全部自分サイドのドキドキじゃったり胸の苦しさだったり。
一見、相手のこと考えよる感じででもそれの裏を返せば結局自分のコト考えてたりするんよ。
例えば夜なんか寝付けんで手持ち無沙汰でなんとなく淋しくてメールでもしよかなてふと思う。
でも時間もそれなりじゃし、特に用もないし、もし寝てたら迷惑じゃなとか友達と遊んどったら邪魔しちゃいけんしな、とか思って結局送らんと寝る。
一見、相手のコト思ぉとる様に見えるけどそれは迷惑じゃと思われたり邪魔してしもて自分が嫌われたくないだけなんじゃよね。
聞き分けのええ子演じよる自分に酔いしれとるだけじゃったり。
現に自分の淋しさは満たされとらんわけじゃし。
じゃってホンマに好きじゃったらそんなもん関係ないじゃろ?
そんで相手も同じ気持ちでおるなら相手にとってもそれは関係ないじゃろしの。
今までチエコはそぉやってガマンしたりすることが相手を思い遣るコトでそれがホンマの好きなんじゃ思とってえらい勘違いしちょったん。
ワガママとか有り得ん思とったし、周りでそんな子おったら絶対間違っちょるわて思ったけど間違ぉとるんはチエコじゃったんよね。
嫌われたくない、嫌われたくないだけじゃいつまで経ってもホンマの自分は出せんし気持ちも通じ合わんのよ。
それで愛し愛されとるつもりでも所詮は上辺だけじゃったりしてね。
最後にあれ?私思ってたより想われてなかった?みたいな。
実は自分も相手を想うフリして自分のことしか考えとらんかったクセにガッカリするんよ。
自分の行為は棚に上げて。
その時はその大事な部分に気付かんの。
だからって相手のコト完全無視して好きなようにやれゆうんやないよ。
ただ自分が誰を好きで誰を守りたいんかを明確にせんとね。
だからこれから死ぬその間際にその人に手握ってて欲しいとかその人に傍におって欲しいとか思える様な人に出会いたいな、んで出会えるような自分になりたいなぁ思う。
テーマ『本』にした割に本の内容全く書いとらんけど。
まぁそんなことを考えさせられた1冊でした、とでも締めくくって一応纏めよう。