今さら感は否めないが、

今日は相沢友子脚本家がInstagramに書き込んだのと同じ日の

2月8日に投下された

小学館のコメントについてみてみようかな。

 

 

 

おっと。その前に。

 

時系列から行くと、2月6日に

「小学館が社員向けに開催した説明会」に触れておかないとね。

 

まずは東スポの記事から。

 

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日時:平成6年2月6日午後2時

場所:小学館本社ビル会議室(オンラインで全社員に視聴義務)

発表時間:40分ほど

発表者:海老原高明専務取締役

※同日、社員宛てに説明会の概要をまとめたメールが送信された

 

 

説明会は、芦原さんと社員への謝罪から始まったという。

 

一連の経緯については
「『セクシー田中さん』の番組は、芦原先生のドラマ化に際しての要望を担当グループが日本テレビに伝え、制作、放映されました。担当グループは芦原先生に常に寄り添い、忠実に詳細に先方に伝え、対応しました。経緯をみると、昨春より担当グループは誠実に対応しています」

と報告。

 

芦原さんは1月26日にSNSで

「この文章を書くにあたって、私と小学館で改めて時系列にそって事実関係を再確認し、文章の内容も小学館と確認して書いています」「この文章の内容は私達の側で起こった事実」

と記しており、両者で密な関係を築いていた、と強調。

 

その上で、
「放映されたドラマそのものは、芦原先生、小学館も了承し、要望に応えていただいた日本テレビに感謝している作品であることをご理解ください」
とした。

小学館にとってイレギュラーだったのはSNS上での〝応酬〟だった。
「芦原先生に大きな精神的な負担を強いてしまいました。これはXを削除されたことからも明白と思います。SNSの運用、使用に関して、日頃より社内での注意喚起などしてきましたが、今回の事態にあたり、SNSでの発信が適切ではなかったという指摘は否めません。会社として、痛恨の極みです」
 
今回の問題を受け、原作者の権利がクローズアップされている。
「今回の事態で、漫画家、作家の方々、関係者に多大なご心配をおかけしております。小学館は、過去も現在も未来も、漫画、文芸、ノンフィクションなど、ご寄稿いただく執筆者の方々に100%寄り添い、創作活動をバックアップし、少しでも世の中が良くなるために種をまきたいという小学館のパーパスのもと、出版活動をしていきます。今後、各編集局、編集部から随時、先生方へ説明するつもりです」


会社としては
「この事態に関連して、社員、関係者へのSNS等での誹謗・中傷は会社として絶対に許せません。悪質なものは会社として法的な手段をとります」
と宣言。

一方で
「こうした経緯、事情について、現時点では小学館として自ら社外に発信する予定はありません」
「芦原先生が、悩まれて発信したXを、〈攻撃するつもりはなかった〉という一文とともに削除されたことを鑑み、故人の遺志にそぐわないと思うからです」

とも付け加えた。

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まあ、記事自体が海老原高明専務取締役の言葉をかいつまんでいるので

前後の文脈が少し分かりにくいところはあるのだけれど、

海老原高明専務取締役の言葉から明らかになったことはある。

 

 

> 放映されたドラマそのものは、芦原先生、小学館も了承し、

> 要望に応えていただいた日本テレビに感謝している作品である

 

これは、小学館はもちろん、特に日テレは悪くない

と言っているだけだな。

なんで小学館日テレを庇うんだろう。

 

 

> SNSでの発信が適切ではなかったという指摘は否めません。

 

うん。お得意のSNSのせい。

まるで芦原妃名子先生がSNSであんなことを書いたのが悪い

と言う言い回し。

 

そもそもSNSに発信したことが悪いんじゃないんだよ。

「あの文章を書かなければならなかった理由」

があったから先生は発信したんだよ。

その理由こそが問題なの。

しかもその理由を知っているのは、代理人の小学館なんだけどな。

 

 

> 社員、関係者へのSNS等での誹謗・中傷は会社として絶対に許せません。

> 悪質なものは会社として法的な手段をとります。

 

はい。また出ました。

一般人への誹謗中傷のレッテル張りと訴訟恫喝。

 

 

> こうした経緯、事情について、

> 現時点では小学館として自ら社外に発信する予定はありません。

 

マスメディアのくせに

清々しいほどの説明責任の放棄宣言。

しかもその理由が、


> 芦原先生が、悩まれて発信したXを、

> 〈攻撃するつもりはなかった〉という一文とともに削除されたことを鑑み、

> 故人の遺志にそぐわないと思うからです。
 

詭弁だね。

ここで問題なのは、

誰が芦原妃名子先生に

〈攻撃するつもりはなかった〉という一文とともに削除させたか

なんだよ。

それを見つけ出して断罪することが「作家を守る」姿勢なんだよ。

 

芦原妃名子先生は

まさに命懸けで訴えたんだぞ。

海老原高明専務取締役芦原妃名子先生が

その魂の書き込みを削除しなければならなかった絶望感を

想像したことがあるのか。

 

誰か「攻撃するな」と非難され

「削除しろ」と脅迫されたのは明確じゃないか。

でなきゃ

「攻撃するつもりはなかった」

なんて普通は書かないんだよ。

 

亡くなられてるのをいいことに

勝手に故人の本意を捻じ曲げて幕引きを図るのはやめていただきたい。

 

もし、どうしても幕引きさせたい人間がいるとしたら

それは恐らく

非難や脅迫をした“本人”

だと疑わざるを得ない。

いったいそいつは誰なんだろうか。

教えて、海老原高明専務取締役さん。

 

 

 

と言うわけで、

当然ネットは大荒れになったわけだ。

 

 

※小学館本社ビル

 

 

 

 

すると、驚いたことに

「こうした経緯、事情について、

現時点では小学館として自ら社外に発信する予定はありません」

と言っていた舌の根が乾かない2月8日に

突如、小学館から“公式”のコメントが出た。

 

 

まずは当該書き込みを見てみよう。

 

 

いや、長いって。

 

読みにくいなぁ。

まるで話をまとめられない僕のブログみたいじゃないか。

 

 

 

まあいいや。

気になったところを抜き出して考察していくよ。

 

 

まずは、小学館が出した前説みたいなコメントから。

 

 

> 『セクシー田中さん』の映像化については、

> 芦原先生のご要望を担当グループがドラマ制作サイドに、

> 誠実、忠実に伝え、制作されました。

 

自分たちは悪くない。言うべきことは言った。

トラブルの責任は日テレにある。

との主張だな。わかった。

 

 

> 二度とこうした悲劇を繰り返さないために、現在、調査を進めており、

> 今後、再発防止に努めて参ります。

 

調査を進めているとの主張だけど、発表する気はないらしい。

外部に調査結果を発表しなければ

調査していたかもわからんのにね。

こりゃ調査する気、無いな。

単なるアリバイ作りだね。

 

 

> あわせて、芦原先生にご寄稿いただいていた

> 『姉系プチコミック』が所属する小学館第一コミック局の声明がございます。

> お読みいただければ幸いです。

 

と言うことは、

「小学館第一コミック局の声明」は、

小学館の公式コメントだと言うことだ。

 

 

 

 

では、

その「第一コミック局 編集者一同」の公式コメントから。

 

 

> ドラマの放送前に発売されました『セクシー田中さん』第7巻冒頭には、

> 2023年8月31日付で先生のメッセージが掲載されています。

 

なんだか急に引き合いに出してきたな。

 

 

それがこれなんだけど、

 

 

 

まさに、芦原妃名子先生がブログとXに投稿された内容が

先生の直筆で書かれているね。

 

 

で、これを引き合いに、

 

> 著者である芦原先生のご意向を、

> ドラマ制作サイドに対し小学館がきちんと伝えられていたのか

> という疑念が一部上がっておりますことも承知しております。
> その件について簡潔にご説明申し上げるならば、

> 先の2023年8月31日付の芦原先生のコメントが、

> ドラマ放送開始日2023年10月22日よりも2か月近く前に書かれ、

> そしてドラマ放送開始前に7巻が発売されているという時系列からも、

> ドラマ制作にあたってくださっていたスタッフの皆様には

> ご意向が伝わっていた状況は事実かと思います。
> そして勿論、先生のご意向をドラマ制作サイドに伝え、

> 交渉の場に立っていたのは、弊社の担当編集者とメディア担当者です。
> 弊社からドラマ制作サイドに意向をお伝えし、

> 原作者である先生にご納得いただけるまで脚本を修正していただき、

> ご意向が反映された内容で放送されたものがドラマ版『セクシー田中さん』です。

 

長いなぁ。

 

要するに

担当編集者とメディア担当者は、ちゃんと日テレ

脚本の修正箇所を伝え、修正させていた

とのアピールだ。

 

うん。

たぶんこの主張は本当だと思う。

現に、芦原先生が妥協できるくらいの修正はされているのだから。

 

でも、この言い分だと、

小学館の公式コメントとして

「勝手に改変していたのは日テレ側だ」

「それに抗って先生のご意向と尊厳を守っていたのは小学館だ」

ってことになるけど、

日テレとの関係、大丈夫か?

 

 

あと、

このコメントで一番気に入らないのが

 

> 本メッセージを書くにあたり、「これは誰かを傷つける結果にならないか」

> 「今の私たちの立場で発信してはいけない言葉なのではないか」

> 「私たちの気持ち表明にならぬよう」「感情的にならぬよう」

> 「冷静な文章を……」と皆で熟慮を重ねて参りました。
> それでもどうしてもどうしても、私たちにも寂しいと言わせてください。
> 寂しいです、先生。

>

> 小学館 
> 第一コミック局 編集者一同



う~む。

なんともしがたい、この安い泣かせゼリフ(苦笑)。

 

本心だとしても、

この芝居がかったセリフで〆ちゃったら

何らかの作為を感じさせちゃうんだよ。

 

例えば、

「小学館も辛い思いをしてるんだ。

じゃあ、これ以上小学館を責めるのはやめよう」

と思わせたいんじゃないか、とかね。

 


で、なぜか知らんけど、ネットニュースとかで、

「第一コミック局 編集者一同が、会社の反対を押し切って発表した」

って美談に仕上げようとしてるのを見かけたけど、

 

小学館が公式に認めて発表させてる時点で

美談でも何でもないんだけどね。

 

これもまた

「第一コミック局 編集者一同は会社員人生をかけて涙の訴えをしてるんだ。

じゃあ、これ以上小学館を責めるのはやめよう」

と思わせたいんじゃないか、と勘繰っちゃうんだよなぁ。

 

 

 

と言うわけで、

あんなに長いコメントから読み取れたのは、

「小学館はちゃんと伝えてたので悪くない。日テレが悪い」

ってことと

「だからこれ以上小学館を責めないで」

ってことだけだったし。

 

それもこれも

担当編集者とメディア担当者は、

事情の一端を把握しているはずなのに

それを一切説明してないからなんだよ。

 

いったい何のための公式コメントなのかと。

 

 

 

あぁ、そうか。

2月6日の「社員向けに開催した説明会」

海老原高明専務取締役が力強く宣言された

「説明責任の放棄」

だけはしっかり守ったってことね。
 

 

つづく  

 

 

 

 

 

ちなみに「誹謗中傷」とは

「根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること」

 

このブログは、

事実に基づいて考察し批判したものです。

「誹謗中傷」ではありません。

 

日テレ小学館相沢友子脚本家

「誹謗中傷」と言う便利な言葉で自分達を批判する者を「誹謗中傷」

説明責任から逃げるのはやめて下さい。

 

もしこのブログが「誹謗中傷」だと言うのであれば

第三者委員会を立ち上げ真相を究明し、

きちんと「誹謗中傷」であると証明してください。

 

特に日テレ小学館はマスコミのくせに一般人に対し

「誹謗中傷」とレッテルを張り、訴訟をちらつかせて、

批判を封じ込めようとするその姿勢は

悪質な言論弾圧に他なりません。

 

マスコミなら、

一般人から批判が起きないよう真実を調べ

何故この様なことになったのか

きちんと検証して説明する義務があるはずです。

 

それすら放棄するなら

今すぐ会社を畳むべきです。

 

 

 

 

 

やしの木 Peppermint Film Workers since 1984 やしの木

の自主映画を以下に記します。