今回はちょっとフライング。

 

僕は基本テレビは見ないが、

ドラマだけはかろうじて録画視聴で観ている。

 

10月クールも今のところ4本に絞られている。

その中でフライングして1本だけタイトルを先に言っちゃうのが

『いちばんすきな花』だ。

 

このドラマの脚本は、

昨年の10月クールで話題になった『silent』

を書いた生方美玖先生の単独オリジナルである。

ちなみに『silent』は、僕は2話目でリタイヤしていた。ゴメン。

 

 

 

生方美玖先生はちょっとすごい人で

2021年、フジテレビヤングシナリオ大賞で大賞を受賞して、

その翌年には、件の『silent』をオリジナル単独執筆で書いてしまったのだ。

こんなの普通じゃあり得ない。

 

 

さらに言えば受賞歴がえぐい。

 

2019年 第17回伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞・中編の部で

      「5月と春の花」が審査員奨励賞

2020年 第18回伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞・短編の部で

      「煙に隠して」が審査員奨励賞

2020年 第46回城戸賞で

      「ベランダから」が佳作

2021年 第47回城戸賞で

      「グレー」が準入賞

2021年 第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で

      「踊り場にて」が大賞(賞金500万円)

 

と、矢継ぎ早にシナリオコンクールで受賞しまくっていた人なのだ。

 

 

特に「城戸賞」は映画シナリオコンクールの最高峰で

「シナリオの芥川賞」と言われるほど権威があるコンクールなのだが

それに佳作と準入賞するってとんでもなく凄いことなのだ。

 

ちなみに城戸賞の入賞とは

他のコンクールで言うところの“大賞”や“グランプリ”に相当するもので、

ここ10年、入賞者はいない。

それくらい厳しいコンクールと言うことだ。

 

 

過去の受賞者で有名どころは

第3回 昭和52年 入賞 「オレンジロード急行」 大森一樹

第9回 昭和58年 準入賞 「V・マドンナ大戦争」 野沢 尚

第21回 平成7年 入賞 「誘拐」 森下 直

他たくさん。

 

近年、城戸賞で準入賞をとって映画化された作品は

「のぼうの城」とか

「超高速!参勤交代」とか。

 

 

 

で、そんな生方先生の最新作が

『いちばんすきな花』である。

 

 

 

僕のようなまともな脚本も書けないド素人が

生方先生の脚本について語るなど極めておこがましいのだが、

敢えて言うと、セリフや構成が実に巧みだと思う。

 

素人が書いたら浮きまくっちゃうような

もの凄く気取ったセリフやオシャレな言い回しが、

実に見事にドラマの中に落とし込まれているし、

あり得ない偶然や予定調和を

見ている人にそうと感じさせないように

とても自然に展開させていて

「これが生方マジックか!」

と勝手に命名して納得しているほどだ。

 

 

 

てな感じで素直にドラマを楽しんでいたら

ドラマの最後に出るクレジットのスタッフの中に

友人の名前を見つけてしまったw

 

本人に確認しようとメッセージ送ったら

「今まさに撮影中」と返って来たので

恐らく本人なんだと思う。

 

手広くやってるなぁ。

 

 

 

あー、念のために断っておくけれど、

友人が参加してるから観てるわけじゃないですよ。

観てたら友人が参加してることをたまたま知ったんですよ。

友人のために宣伝してるわけじゃないですよ。

ここ重要ですよ。

 

『いちばんすきな花』

みんなも観てね!

ヨロシク!