僕は基本テレビは見ないが、

ドラマだけはかろうじて録画視聴で観ている。

 

まずは全てのドラマの初回は必ず見る。

そして徐々にふるいにかけていき

最後まで見るのは多くて3本。

7月クールも結局3本に絞られている。

 

 

さて。今も見続けているドラマの中の1本、

日テレの土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』

は、実は初回で見るのを止めようと思ったドラマだった。

 

 

何しろ、

「殺された女性教師が1年前にタイムリープして2週目をやり直す話」。

 

荒唐無稽なくせに使い古された設定にドン引きしたからねw

その上、壮絶なイジメ描写に

せっかくの週末なのに気分が悪くなって

イヤな気持ちで眠りにつくことになる。

 

だけど、加藤清史郎くんが好きなカミさんが

「絶対観る」

と譲らなかったので、仕方なく一緒に見ることに。

 

 

 

そんなこんなで、

内容に何の期待もしていなかったせいで、

はじめ僕がもの凄く気になったのが、なんと

「アスペクト比」。

 

何故にこのドラマはわざわざ

「アメリカンビスタサイズ」

にしてるんだろう???

 

 

 

と、

ここでちょっとだけうんちく語ります。

 

もともと映画のアスペクト比は

エジソンが採用した横縦比が(4:3)だったので

サイレント映画時代はそのまま(1.33:1)だった。

その後、1932年に映画芸術科学アカデミーによって(1.375:1)が標準と定められ

スタンダードサイズは(1.375:1)になった。

 

後年、画質向上と臨場感を追求して

パラマウント映画社が横長の画面のビスタビジョンを開発した。

ちなみにアスペクト比は

ヨーロッパビスタ(1.66:1)とアメリカンビスタ(1.85:1)

の2種類がある。

 

そして現在のテレビはハイビジョン(HDTV)で
そのアスペクト比は16:9(1.78:1)である。

 

その他、横長のモノに

シネマスコープやらテクニラマやらパナビジョンやらあるけど

気になったら自分で調べてね。

 

 

では整理してみよう。

サイレント映画時代=(1.33:1)[4:3]

スタンダードサイズ=(1.375:1)[11:8]

ヨーロッパビスタ=(1.66:1)[5:3]

ハイビジョン(HDTV)=(1.78:1)[16:9]

アメリカンビスタ=(1.85:1)[37:20]

シネマスコープ=(2.35:1)[47:20]

 

ハイビジョンのテレビで見る時、

ヨーロッパビスタまでのサイズは、左右に黒い縦帯が出来るが、

アメリカンビスタより横長のサイズは、上下に黒い横帯が出来る。

いわゆるレターボックスだ。

 

そして問題の

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』

は、「アメリカンビスタサイズ」で作られていて

上下に少しだけ黒い横帯があるのだ。

 

でも、映画館で上映するわけでもないのに

何故に「アメリカンビスタサイズ」なんだろう。

製作意図が全く分からない……。

 

 

 

 

それはそうと、

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』

の第3回で、目から鱗のシーンがあった。

 

スクールカーストの頂点に立つ加藤清史郎君が

逆らってきた末端の生徒2人に

「ハブるぞ」

と脅すと、彼らは突然

「僕たちからもお願いがあります」

と、土下座して、

「どうかお願いします。僕たちのことをちゃんとハブって下さい

全く相手も会話もせずにかかわらないでください!」

「君たちにハブられることはいいことしかないって気づいたんだ」

 

 

いやあ、これは衝撃でした。

そんな発想したことなかったから。

これ言われたら、イジメる側は何も言えなくなっちゃうw

 

確かにそうなんだよね。

なぜ必要以上に

クラスの中の順位とかポジションとか気にするんだろう。

そんなのどうでもいいんだよね。

 

嫌な奴とは関わらなきゃいいだけのこと。

カーストの1軍が騒いでようが

自分に物理的な攻撃を仕掛けてこなきゃ何の問題もない。

 

ただ、これが成立するのは

クラスの中に絶対に裏切らない友達がいること。

現実はそんな友達、そうそうできないんだけどね。

 

 

とまあ、少しだけ理想が混じってるけど、

でも、考え方ひとつで

イヤな世界も気にせず過ごせるようになるって教えてくれたのは

素晴らしいことですよ。

 

意外とためになるドラマかも。

 

 

 

 

あと見てるのは、

『ハヤブサ消防団』

『VIVANT』

くらいかな。

 

でも一番楽しみなのは

『らんまん』

だったりしてw

 

 

ぶっちゃけ大河よりよっぽどちゃんと作られてる。

照明もセットもカメラワークも衣装も。

そして何より脚本が真面目に書かれてる。

 

夢に向かって突き進む万太郎には

毎回、勇気と元気をもらってました。

 

ただ最近の

壁にぶつかって苦しむ万太郎の話は

ちょっと見てて重いけど。

 

 

 

 

 

 

 

やしの木 Peppermint Film Workers since 1984 やしの木

の作品から、何を感じ取ってもらえるのだろうか。