8mm自主映画『みちのり』の朧げな思い出シリーズです。

 

 

と言いますか、

デジタル化したあとの話を少々。

 

 

映画の最後の最後。

 

国道沿いの峠から『詩宮市』を見下ろした「宏明」

ヘルメットをかぶり「深雪」のもとへバイクを走らせる。

 

「宏明」を出迎えるように、国道にかかる歩道橋には

『交通ルール守る詩宮市の横断幕が…。

 

 

 

「あれ? 『詩宮市』って架空の街なのになぜこんなものが?」

 

と気付いたあなた。

あなたの観察眼は本当に素晴らしい。

 

実はこここそが、

松鹿くんやうちのカミさんに指摘された

“台無しポイント”だったのです。

もともとオリジナルの横断幕に映っていたは別の文字でした。

 

それはなんと

『交通ルール守る東伊豆

だったのです。

 

 

あれ? 良く見えないね。

 

 

これでどうだ!

 

 

 

実は、映写やテレシネでは画面の90~80%しか映らないので

歩道橋の文字はギリギリ読めなかったのですが、

余すことなくデジタル化したら

しっかり読めるようになっちゃったんです。

 

「でも、画面の端っこだし、どうせ誰も気づかないよ」ニヤリ

 

と高をくくってゼロ号試写したら

気づく人はちゃんと気づくもんで、

松鹿くんとうちのカミさんから

「台無し」と指摘されたわけです。

 

だって、

映画では映ってる街が岩手県の『詩宮市』だと散々言っているのに、

最後の最後に静岡県の『東伊豆』が出ちゃ

「詩宮市じゃないどころか岩手県ですらないのかよ!」

とすっかり興ざめです。

 

おっしゃる通りです。ハイハイ

 

 

 

で、急遽、合成作業に取り掛かりました。

『Too far away』で施した合成の技術をさらに進化させて

あれこうしたりそれあぁしたりして仕上げました。

 

どうやら8mmフィルム程度の画質なら

動画の合成もがんばればどうにかなるようですw

 

 

ちなみに

8mm自主映画『みちのり』での合成はここ一カ所だけです。

他は編集点も含めてすべてオリジナルのままです。

 

 

 

 

 

言われるまで気付かなかった、と言ってもらえたら嬉しいな。

やしの木 Peppermint Film Workers since 1984 やしの木

8mm映画『みちのり』で確認してみてね。