どうでもいい裏話シリーズ、不定期掲載~~爆  笑

 

 

8mm自主映画『Too far away』は公式ホームページでも書いている通り、

『驛舎(仮題)』の第4稿(1984年1月26日脱稿)が決定稿になるはずだった。

 

1984年2月8日にクランクインすることも決まっていて

全てのスケジュールがその日程で組まれていた。

 

ところが監督をするはずだった友人が

急に別の自主映画に注力することになり、

この稿が出来上がった直後に監督を下りたことで、

いったん全てが白紙になってしまったのだ。

 

「このままでは映画がとん挫する!」

機材も買い揃え、人もたくさん集めてしまった僕は心底焦った。

他に監督経験者の知り合いなどいない。

 

「こうなったら自分で監督するか…」
苦肉の策で自分で監督も務める決心をした。

 

ところが第4稿は、90分近くある長編だった。

監督初心者に撮り切れる自信など全くない。

「どうにか短くしないと絶対に撮ってる途中で挫折してしまう」

 

 

関係者にはクランクインが遅れる旨を伝え、

急いで短い脚本に書き直しを始めるも焦るばかりで遅々として進まない。

 

そうこうしているうちに当初クランクインを予定していた

2月8日を迎えてしまう。

全く終わりが見えない。

 

困り果てていると製作の宮岸くんがこんな提案をしてきた。

「漫画家の友達がいるんだけど、相談してみる?」

「漫画家? だれ?」

「おおの藻梨以」

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

いや、もう、この時の驚きは筆舌に尽くしがたい。

僕は長年来のおおの藻梨以先生の大ファンだったのだ!

 

おおの藻梨以先生は秋田書店の「ひとみ」を中心に

少女漫画を描かれていた漫画家さんで、

読者と等身大のリアルな恋模様を描かせたらピカイチの先生だった。

 

これから撮ろうとしている8mm映画『驛舎(仮題)』は

恋愛を軸とした青春映画である。

その脚本を大好きなおおの藻梨以先生にアドバイスをもらえるなら

こんなに心強いことはない。

 

さっそく宮岸くんにセッティングしてもらい、

おおの藻梨以先生と会えることになった。

 

場所は国立の「LOFT HOUSE」(今は無きオシャレな喫茶店です)。

日時は2月9日。

 

僕は脚本のことなどそっちのけで

おおの藻梨以先生に会えるだけで有頂天だった。

 

 

つづく

 

 

 

続きを待っているあいだ

やしの木 Peppermint Film Workers since 1984 やしの木

の作品を観て待っていよう!

 

 

8mm映画『Too far away』本編動画(YouTube)

8mm映画『Too far away』予告編(YouTube)

8mm映画『Too far away』絵コンテ(YouTube)

8mm映画「詩集 新しい人」本編(YouTube)

8mm映画『詩集 新しい人』予告編(YouTube)

【特報】8mm映画『詩集 新しい人』(YouTube)

8mm映画『詩集 新しい人』挿入曲「HANA」MV(YouTube)