外食「値上げ競争」号砲
吉野家ホールディングス(HD)が300円の並盛り牛丼を
380円に値上げしたのは実に衝撃的だったようだ。
新興国の経済成長や円安を受け、食材価格が高騰しているためだが、
「品質とブランド」を守る先手であったが、人手不足も続き、
コスト上昇要因は事欠かなかったようだ。
値下げ競争から一転、顧客離れのリスクを抱えながら、成長も目指す
“値上げ競争”が始まったようだ。
12月17日午後3時、吉野家HDの牛丼店「吉野家」の牛丼並盛りは380円と
80円値上がりしたようだ。
消費者の受け止め方は、驚きの声や評価する声など様々なようだ。
「牛丼並盛りはいくらまでなら食べるか」と日経MJが尋ねたところ、
最高は500円、最低は300円で、10人の平均は404円だったようだ。
ゼンショーホールディングスの「すき家」と
松屋フーズの「松屋」の利用者それぞれ10人にも聞くと、
すき家は406円、松屋は399円と、ほぼ同水準だったようだ。
現在の牛丼並盛りの相場は400円が限度なのかもしれない。
吉野家の社内で相当の時間の会議と検討を重ねた結果、
380円という価格になったようだ。
2015年の牛肉調達コストは2014年比100億円ほど膨らむ見通しのようだ。
80円値上げしても現在の売上高に占める現在料比率の37%を越えてしまい、
コスト上昇分は吸収できないようだ。
「牛すき鍋膳」というヒット商品もあり、
思い切った値上げに踏み切れたという事もあるようだが、
客数の推移が今後気になる点だ。
<ヒント>
最近、飲食店の値上げのニュースをよく聞く。
ラーメンの幸楽苑は低価格ラーメンの販売を徐々に中止してゆくようだ。
最近の円安の影響、人件費の高騰、
行き過ぎた価格競争の反動といえるかもしれない。
「食」は日々消費するもので、
消費税アップの前に買いだめしておくようなモノではない。
「価格競争」から「価値競争」へ大きく転換するチャンスだと思う。
安さで選ばれるのではなく、価格と見合う価値、
価格以上の価値で選ばれる時代だ。
消費者の目線は年々厳しくなってゆく。
そんな厳しい目にも選ばれる商品・サービスを作る事が、
店舗のチカラになり、強みになってゆくだろう。
「値上げしても選ばれる」を目指し、達成してゆく事が強い企業を作る。
同時に日々コストダウンの努力も必要だ。
消費者目線との勝負だ。
いまの日本が忘れている、大切な商売のキモだ。
これからが楽しみだ
トップ記事が気になった人は駅などでMJを購入してくださいね。
では、また!
