「洋食屋回帰」柱に復活
ロイヤルホールディングス(HD)が復活を遂げつつあるようだ。
アベノミクスのおかげではない様だ。
出店を柱とした規模追求の経営と決別し、
消費者が飽きずに来店してくれる場作りを経営テーマに置いたからだ。
「店の陳腐化を避ける」が口癖の菊池唯夫社長による成果。
東京・世田谷の駒沢公園そばのプレミアムロイヤルホスト駒沢店。
7月下旬の平日夜に、50代の夫婦が白ワインのボトルを開け、
魚介のマリネなど前菜の盛り合わせを楽しんでいた。
「雰囲気も明るいし料理もおいしい」と満足げだ。
従来の、既存店売上の減少を新規出店でカバーする経営スタイルから、
リピーターが増える既存店作りを最優先する経営スタイルへ。
既存店磨きに集中し、本格的な洋食レストランへの回帰だ。
現在の看板商品となっている
「熟成ロイヤルアンガスリブロースステーキ」
原価率は50%近くでいわば「売れば売るほど損をするような商品」
(事業会社ロイヤルホスト・矢崎社長)
肉は40日寝かせて、うまみを増してブロックのまま店に入れる。
うまみの流出を防ぐため産地から店まで、一切冷凍しない。
他にもさまざまな工夫を凝らし、通常のロイヤルホストの客単価は1,150円。
10年前より、100円以上上がった。
顧客の満足度が上がり、舌の肥えたシニアらが納得して
少し高めの商品を頼むようになってきたためだ。
その代わりロイヤルホスト全体で10年前より約5億円原価を上げ、
原価率30%以上とかつての水準に戻した様だ。
職員食堂の受託や病院、介護施設の受託へもグループで力を入れている。
グループが一体となり成長を狙うためには
菊池社長の考え方の共有が欠かせない。
2010年に「経営塾」を定期的に始めて、
東京、大阪、福岡で開催しているらしい。
菊池社長自ら本社で社員に90分程の時間をかけ、
丁寧に経営方針を伝える場もある様だ。
別に全国10数か所で業績や経営方針の説明会も開催している様だ。
<ヒント>
規模拡大の成長路線では無く、付加価値を高め、
お客様から選んで頂ける企業へ
ロイヤルホストが大きく変化している。
飲食業で原価率50%は通常ありえない。
社長の考え方を対面で社員と共有してゆく事は非常に効果的だ。
社長の表情、空気感、雰囲気も伝えられるからだ。
看板商品の「熟成ロイヤルアンガスリブロースステーキ」、
一度食べてみたい。
トップ記事が気になった人は駅などでMJを購入してくださいね。
では、また!
