日本代表の一次リーグ敗退が決まったわけですが、ザックジャパンについて振り返っておきましょうか。

*アルベルト・ザッケローニ
トータルで言えば悪い監督ではなかったと思います。
今大会での飛躍を期待させてくれました。
それが叶わなかっただけに失望も大きかったわけですが。
成果を何で測るかというのは難しいかもしれませんが、単純に集大成であるワールドカップの成績ということにするんであれば最悪ですね。
二敗に加えてドローの試合もスコアレスでしたからね。
どこが攻撃サッカーなんだという感じで。

既に辞意を表明しているわけで新しい監督探しが始まるわけですが、僕は日本人がいいんじゃないかなと思います。
欧州や南米の監督を連れてきて4年毎に方針が大きく変わるのはどうかと思います。
もちろん方針変更はいいのですが、ラグビーみたいに日本語のできない外国人を連れてきてチーム作りができるわけではありません。
やはり日本人の特性とか文化は変わらないわけで、その大きな軸があった上で4年毎の微調整というのが一番良いと思います。
日本人監督に限る必要はありませんが、外国人であれば日本でのプレーもしくは指導経験があり、さらに日本語でのコミュニケーション能力に問題ない人であるべきです。
そうなるとストイコビッチとかリトバルスキーとか非常に限られてくるわけですが。
今回も一番大事な場面でポジション変更の指示が上手くいかなかったケースを目にしましたからね。

*本田圭祐
出来が悪かったという意見もありますが、僕はもともとあんなものだったと思います。
それでも日本が挙げた僅か2得点のどちらにも絡んでいます。
やはり良くも悪くもこのチームの王様だったわけで。
彼の我をいい意味で抑える存在が必要だったと思います。
もちろん監督のザックがそれをすべきなんでしょうができておらず、自由を与えすぎていたような気がします。

それからプレーについて。
前を向いてある程度の時間を与えればいいプレーをすると思います。
でも、お世辞にも上手いとは言えないトラップと不器用なまでに左足しか使わない(使えない)あのスタイルでは世界レベルのトップ下としては通用しないと思います。
ワンタッチ、ツータッチでシンプルにプレーしないといけないというか、そのくらいの時間しかないはずなんですよね。
あの位置でキープできることが重要だとの意見もありますが、結局サイドの上りを待ってクロスを上げたどころで得点の匂いは全くしないわけです。
幸いにも(?)ボランチに興味を持っているようで。
あの位置にいた方がチームにも彼自身のためにも良いと思います。

*香川慎司
もう一人の看板だったわけですが、何もできずといった感じでしょうか。
結果的にはマンチェスターUに行ったことが裏目に出たという感じなんでしょう。
監督がファーガソンだったらまた違った経緯になっていたかもしれませんけどね。
やはりドルトムントの王様として今大会に臨むのが一番だったんじゃないかなあ。
そうであれば調子の上がらない(?)本田の代わりにトップ下という選択肢もあったんじゃないかと。
新監督のファン・ハールの構想に入らないようなら直ぐにでも出場機会のあるチームに移籍すべきと思います。

*大久保嘉人
最後の最後に代表に入ってきて良くも悪くも影響が大きかった選手ですね。
決定機を外して戦犯扱いしている人も多いですし、そのくせ周りに対して上から目線だとの批判も受けています。
大久保を使うこと自体に僕は賛成だったわけですが、なぜもっと早く代表に呼ばなかったんでしょう?
急遽現われた10代の新星とかなら分かりますが、あのタイミングでベテランを呼んでしかもそれに攻撃の大部分を頼るというのは・・・。
もちろんこれは大久保自身ではなくザックの問題ですが。
彼は恐らく強気なコメントをして自分が悪者になろうと思っているんじゃないかと。
そう願いたいものです。


メンバー、首脳陣、それからファン、いろいろな意見があると思います。
僕を含むファンがかなり失望したのは事実ですが、プレイヤーはもっと悔しい思いをしているわけで。
厳しい意見も分かりますが、まずは労いの言葉をかけてあげたいと思っています。

一つ注目したいのは清武選手が4年後はキャプテンマークを巻いてワールドカップに臨みたいとコメントしたことです。
彼のパーソナリティはよく知りませんが頼もしいコメントですね。
長谷部は関係者誰もが認める素晴らしいキャプテンのようですが、現在幸いにもこの2人は同じチームに所属しています。
帝王学(?)をしっかり学んでくださいね。
ワールドカップのような大きな大会であればあるこそベンチとの意思疎通が難しくなりますからキャプテンの重要性が増してくるわけで。
もう何度も書いていますが、最後までピッチに立てる人間がやるべきと思います。