私にはあまり人に話したくないコンプレックスがある。それは生まれつきのもので、努力や手術をした所で解決するものではない。

私がまだ幼い頃から、ずっとそれと戦ってきた。

見知らぬ人に私のそれを見て、酷い言葉をかけられたことも山ほどある。

次第に私は家に篭もり、外出をしなくなった。

外出をする度、見知らぬ人からの目線や酷い言葉が怖くて、全く楽しめないからだ。


大学二年になった今でも、私はそれと戦っている。

見知らぬ人に、なんの予兆もなく酷い言葉をかけられることもまだある。たくさん、沢山ある。

それでも私は生きる。


どんなに自分が、自分自身のことを嫌いでも、自ら命を絶つなんて親不孝な行為はしたくない。

それに、私の大好きで憧れのピアニストが、私のコンプレックスについて、ラジオで話していたことがあった。


「気にすることなく、女の子をやるべき。」

嬉しかった。大好きで憧れの彼女の言葉は、今までかけられた言葉を蹴散らす程の威力があった。


これから先も、沢山酷い言葉をかけられるだろう。

その度傷つき、死にたくなるだろう。


でも私は生きぬく。

大好きで憧れのピアニストの彼女に、直接お礼を言うために。


「生きる力を、勇気をくれてありがとう」と。