私がピアノを弾き始めたのは、高校2年生の時。
最初は独学で弾いていたけど、あるピアニストに出会い、彼女に憧れ、ピアノ教室に通い始めた。
ピアノを始めたのがあまりにも遅かったので、中々一曲を仕上げることが出来なかった。
それでも、努力の末やっと好きな曲を弾けるようになった。
初めて弾けるようになった曲、それはSEKAI NO OWARIの「幻の命」という曲だった。
この曲は、ピアノのイントロで始まり、ピアノの美しい音色で終わる、そして私の憧れ、セカオワのピアニストである彩織さん作詞作曲の曲、更にセカオワインディーズデビュー曲でもあった。
私はこの曲で、自分のピアノ人生を始めようと思い、選曲し練習に励んだ。
それから一年半。私の目標は、ただピアノを弾くだけでなく、音大に通いたいというものになった。
勿論周りは反対の嵐。
それもそのはず。私がピアノを始めたのはつい一年半前。そんな奴が急に音大だなんて。
誰もがそう言って笑い反対した。
けれど私の家族、ピアノ教室の先生だけは違った。
「楓がやりたいことをやりなさい。」
「楓ちゃんの目標なら、先生も頑張るよ。」
私はなんて周りに恵まれているんだと思った。
笑いながら反対してきたアイツらを、いつか見返してやる。そう思い、私は練習を続け、努力の甲斐もあり、今音楽短期大学に通っている。
夢だった音大へ入学後にも、勿論悩みは沢山あった。
幼少期からピアノを習っていた周りとのレベルの差や、明らかに私を笑いバカにしてくる子にも耐えた。
「よく音大行こうと思ったね。」
なんて言う心無い言葉もかけられた。
それでも、ピアノを続けてきた。これだけは誇りだ。
きっと。いや、これからも、沢山、たくさん、私のピアノは馬鹿にされ、貶されるだろう。
それでも私はめげずに弾き続ける。
だって私はピアノが好きだから。