ベルリンの壁崩壊から20年、東西冷戦の緊張も解消し、全世界規模での地球温暖化への取り組みの中、
ついには米大統領が単独主義の終焉を高らかに宣言した今日。

人類には未解決の大きな課題が残されていた。それは...

「果たしてホワイティー(白人)にはファンクは可能なのか?」

これは古くて新しい問題である。

が、しかし!今日の映像を観よ!

すでに答えは出ていた!

"Pick Up The Pieces" / Average White Band



日本でもフジテレビでその模様が放映されたアトランティック・レコード40周年記念コンサート。
我々の業界では「レッド・ツェッペリン、二度目の再結成による醜態露呈の日」として知られている
歴史的コンサートである。グラッチェ!(一度目は84年のライブ・エイドなのは言うまでもないあるよ)

このアヴェレージ・ホワイト・バンドさん、70年代中期からやっているだけのことはあります。
しかも出身地は英国スコットランド!ギターのおっさん、なぜスカート?の理由がわかりましたか?

バンド名の正確な意味が謎です。Wild Cherry 的な意味での「どうせ俺たちゃ平均的な白人バンドさ」
という自己卑下系なのか?

それともドラムのスティーブ・フェローンがいるけどまあ人種構成の比率的には「平均すると白人の多いバンド」なのか。

うーむ。ここまで書いてどうでもよくなってきた。

しかしスティーブ・フェローン大先生のグルーブだけでもっている演奏だなあ。
当時フジテレビではカットされていた途中のメンバー紹介的なコーナーを聞けば、ギター両氏にベースさん、ホーンもそんなにずば抜けて上手いわけじゃないし。やっぱさすがのグルーブ・マスターです、
スティーブ師匠!ポケットをおさえたスネアの位置に、ハイハットがらみのフィル・インが最高!

しかし、なぜゆえにブラック・ミュージックの正しい理解と習得は本国アメリカからでなく、英国発のことの方が圧倒的に多いのでしょうかね?ビートルズもストーンズも突き詰めればブラック・ミュージックへの憧憬から誕生したようなものだし...

もちろん、アメリカにも自分たちなりのソウルへの愛情たっぷりの音楽を聞かせてくれる人たちが
70年代からいましたがね。トッド・ラングレン師匠とか。

"Rich Girl" / Hall & Oates



洋楽に目覚めた小6当時、TBSの「銀座ナウ」で毎週のようにかかっていたなあ、この曲のPV。
サビメロにコーラス・ワークが素敵な名曲です。