お久しぶりーふ!(出典:ダンディ坂野氏)

もうそろそろ、ほとぼりも冷めた頃でしょうかね。

えーと、○○ピー・ネタじゃなくて、マイケルさんのご逝去にまつわる一連の報道ですよ。

熱狂的なファンではなかった僕が言うまでもなく、今日の映像で繰り広げられる
"I want you back""ABC""I wanna be where you are" といった一連のヒット曲の輝きは永遠のものでしょう。特に"I want you back"のイントロは最高ですよね。ソウル・ミュージックが黒人社会の希望の象徴でありえた幸福な時代のアンセムにふさわしい一曲です。

ポップスは時代を写す鏡とよく言われますが、確かにこの曲には当時のアフリカン・アメリカンたちの夢や希望がいっぱい詰まっているように聞こえます。まだ初々しいマイケルの歌声に。そしてモータウンの凄腕ミュージシャンたちが織り成すサウンド・プロダクションに。(ベースはもち、James Jammerson ギターは David.T.Walker!)
ちなみに歌詞は全然普通のラブソングだったりするのですけれどね...

素晴らしいポップスのイントロってそれが鳴った瞬間に時代が、世界が変わった!みたいなワクワク感があります。
「お!こんな音楽が聞いたことない!」「なんだかよくわからんけど新しい!」「俺には理解できないけど、なんか凄いぞ」みたいな。

この曲の持つ革新性、そしてそれが30年、40年たってもその新鮮さを失わずにいること(=ever green な感じ)。その二つを兼ね備えた楽曲ってありそうでないんだなあ~。



生演奏なのが素晴らしいです。ベースとギターの彼ら(マイケル兄たち?)、ステップ踏みながらよく弾いています。

さすが父親の虐待を受けながらしごかれただけのことはある。素晴らしき大衆芸能の光と影。

で、エヴァー・グリーン・サウンドには「なんじゃこりゃ?」から「なんだかわかんないけど耳から離れない」、そして「結構凄い、新しい時代の幕開け?」的なゲテモノもあったりするわけで...

僕にとってこの曲はとてつもなく衝撃的でした...しかものちに私的90年代のベストJ-POPソングになったりします。
言葉選びのセンスが凄い!



「一億総白痴化」という言葉が頭をよぎります。当時は日本の若者が全員こんな風になってしまったら、と毎晩のように悪夢にうなされたものです。ボンバヘー!って、しかもこれ紅白歌合戦出場時の映像じゃないですか!!

彼らのような「ラッパーちゃん」たちにもちゃんとNHK受信料と国民年金は払ってもらいたいものです。

しかしこの曲のバックトラックの元ネタ、ジョージ・ベンソンとは...渋い。


最後に、お口直しのこの一曲。

平成の私的J-POPベスト・トラックは間違いなくこれでしょう。音色、歌詞世界、振り付けすべてが今までありそうでなかったまさに革新的ワールド。いつ聞いても心切なくさせる、0年代を代表するエヴァー・グリーンサウンドであります。



シングルバージョンなのでまさに「ポリリズム」なダンスのところはカットですが。。。
かしゆかはこの時の髪型のほうがよろしいどす。恵比寿はliquid roomでの有名な映像でした。

さて、次回はいつか?