たまには世の中の流れに連動した内容ということで。

明日にも史上初のアフリカン・アメリカンの米大統領が誕生するようですね。

ニュースなどで一度は耳にした人も多いと思いますが、オバマ候補の集会

などで必ず流れるあの曲、そう、今日の映像はまさにその曲、"Yes, we can." 

をご紹介したいと思います。


70年代~80年代にかけて活躍した女性ボーカル・グループのポインター

・シスターズ。はじめての出会いは80年代半ば、MTVでやたらかかっていた
曲かなあ。(タイトルすっかり忘れたけど、とにかくシンセ・ベースがやたらう

るさいなんとも80’sな曲調・アレンジで、積極的に嫌ってましたねえ)


で、90年代に入り、僕の方もロック一辺倒から音楽趣味のシフト・チェンジを

図っていたのですが、そのころヒジョーにお世話になった、米のレーベル、

ライノ・レコーズの70年代ソウル名曲のコンピレーション、"SOUL HITS OF

'70s : Didn't it blow your mind" シリーズの1枚に収められていたのが
この "Yes, we can." なのでした。


まあとにかくワン・コード、ベースのワン・リフで押しまくりるファンキーな曲に

すぐさまノックアウト。そしてなんと言ってもドラムがかっこいい!ということで

誰が叩いているのかなあと思っていましたが、ありましたよ映像が!


The Pointer Sisiters "Yes, we can."

http://jp.youtube.com/watch?v=b-ULwExPXvg


どうやらドラムのお方はジャズ系の人ですかねえ?(詳しくなくてすいません)

3:05あたりからのドラム・ソロ。ただひたすらにファンキーな演奏に酔いしれ

てください。


ちなみに歌詞の内容ですが、一番重要と思われるところを紹介しますと…


We 've got to make this land         私たちはこの国を

a better land         もっとよい国に変えなければいけない

than the world in which we live       今私たちが住む世界以上に


I know we can work it out         わたしたちはやれるはずだ

I know we can make it, if we try ...   わたしたちは変えられる、挑戦すれば



この曲が作れたのは71年、72年あたりですかね。まあキング牧師の暗殺

以降、公民権運動もかげりを見せつつあったころなんでしょうが、それでも

ベトナム戦争も終結間近なこの時期。音楽的にはまだまだ多くのアフリカン・

アメリカンが希望を捨てずにいた、「ソウル・パワー」が輝いていたころですね。


Bill Withers の"Lean on me" と共にまだまだ人々が音楽の力を信じること
ができた(と個人的には思いたい)時代の名曲です。

しかし、この歌詞、まさにオバマ候補のためにあるようなものですね。


P.S. あまりにもファンキーな演奏にスタジオ観覧のホワイティーたちが凍り

   つき微動だにしないところが印象的ですね。白人(そしてもちろん日本人
   も)がこのリズム感・リズム認識に到達できるまでさらに15年ぐらい

   かかります。