映画やテレビドラマをみていて

「この俳優は演技している。」と感じたら、

その俳優さんのやることなすこと

すべてが気になってしまい、

もう信用できなくなってしまいますよね!


「意図した演技」を見せられても、

観客は、現場にいる監督よりも、

むしろ厳しい目で作品を観ているかもしれません。


現実の生活の中で生きている私たちは、

自分の感情をむしろ他人に見せないように、

努力しています。

悲しいことがあったとき、その感情を抑え、

耐えて、我慢した果てにひとりでにあふれてくる涙。

涙することが感動を呼ぶのではなく、

涙を耐えて、こらえた結果、

あふれでる涙にリアリティーがあるから感動します。


ふだん私たちが日常生活において、あたりまえに

振る舞っていることを、そのままカメラの前で、

演じることが出来れば、誰もが皆俳優になれます。

ただ、見ると演じるとは世界が違います。


カメラの前では誰もが、良く見られたい、

きれいに撮られたいモードに入ってしまい、

本当らしく振る舞うのは至難の技です。


しっかりと訓練をつみ、高度な要求に答えられるよう、

自分自身を見つめる目が厳しくなければ、

だれからも使ってもらえません。


俳優に限らず、営業の仕事や、コンサルタントの方、

人とのコミュ二ケーションを図るすべての人にとって

相手に信用されるかどうかが、勝負だと思います。



「演じて見せること」よりも  
  
「存在すること」の訓練が、

とても大切だと思います。