こんにちは音符



ジャカルタの今朝ソラ
2019年4月6日(土)
午前6時頃(日本時間午前8時頃)
です
相変わらず、
雨季ならではの、
ブログ映えしない朝の空ですウシシ



午前10:30現在の気温は、30℃
予想最高気温は、32℃上矢印
現在の体感気温は、36℃ニコニコ


今日のお天気は、雷雨だそうです雷雨
(The Weather Channelによる)




今週月曜日に、
新元号が「令和」であることが発表され、
日本はそれで
とっても盛り上がった1週間であったと
多くのフォロワーさんのブログから
知りましたおねがい



その新元号の出典が
「万葉集」であるということも
大変話題にのぼっていましたが、
実は私、高校時代に
「万葉同好会」という部活?
に所属していたことを
思い出しましたびっくりひらめき電球



今朝、久しぶりに
日本から持ってきた
「万葉集」を取り出してみましたウインク




さすがに
もう表紙も破れ、
ページも茶色く焼けていますガーン
当時、学校の行き帰りの電車の中では
もっぱら読書で、
女子校だったのですが
キャーキャー話すとかもなくて、
よその学校の男子から
声をかけられても?
本の方が好きだったと思いますてへぺろ


日本や海外の古典文学をはじめ、
海外の歴史学者や元首、
科学者などの著作を読むのも好きで
(もちろん日本語訳です)、
でも、そういうのは
当時の女子高生の世相に
はそぐわないというか…、
なかなか共有してくれる人もいなくて、
少し孤独だったかもしれないですね、
ある意味、オタクですものねデレデレ




部活発表?みたいなものも
あったのでしょうか?…
いろいろ書き連ねたものも出てきましたポーン
今と字がまったく違う…
もう、すでに字が書けないしチーン

なぜか、
飛鳥時代の歌人、額田王の歌った

「茜さす紫野行き標野行き

   野守は見ずや君が袖振る」


なんていう歌のメモもあったりして。



これって、

大海人皇子(天武天皇)と離婚した額田王が

今は、天智天皇といい感じなのに、

元夫の大海人皇子が

まだ袖振ってくるから、

そういうのは

番人が見てるから

やめてほしいんだけどえー

みたいな、

ある意味ものすごい

カオスな歌なんですよね滝汗

なんでこの歌をメモっていたのか…。



それに対して

大海人皇子が


紫草のにほへる妹を憎くあらば 

   人妻ゆゑに我恋ひめやも」


って、返歌を歌っていたりもして、

紫のように香り美しい

あなた(額田王)のことが憎かったら

どうして人妻なのに恋い慕うことかデレデレ

という、

ええっ、それって

未練タラタラじゃん…笑い泣き

みたいな歌だったりして。



しかも、この歌はどちらも

宴会の席で披露されたもので、

そこには

額田王、元夫・天武天皇、天智天皇

3人揃っていたとも言われ

それもびっくりなんですが、

もっとびっくりなのは

天武天皇と天智天皇は兄弟で、

天武天皇が弟、天智天皇は兄、

兄が弟の奥さんをとってしまった、

という事実チーン


のちのちこの二人は対立して

歴史的に有名な

壬申の乱に結びつく…というガーン



和歌自体はお遊びの要素も多く、

この歌の真意は

粋な大人の世界を

表してるのかもしれませんが、

歴史の一端が

この万葉集に隠されていたりするとは

なんとも感慨深いですねデレデレ






ついつい

話が逸れてしまいましたがあせる


で、その万葉同好会というのは

担当の先生がとても熱心な国語の先生で、

さすがに女子高生ですから

大人の恋愛をここから学ぼう!

とかっていうものではなくて(笑笑)、

万葉集に出てくる植物と

人々の暮らしの関係を調べるために

みんなで

フィールドワークに出かけたり、

和歌を詠んでみたり…と、

そういう健全な部活動でありました爆笑




なんかの草花が

ブックカバーの間に挟んでありましたあじさい

きっと万葉集に出てきた

草花だったのでしょう。

なんだろ?…

私は万葉集に出てくる

それぞれの和歌の、

言葉の流れや韻の踏み方や

そういうのがすごく好きで、

そこから

日本語の豊かさを学んだ気がしますおねがい



例えば、一番好きだったのは


石走る垂水の上のさわらびの

   萌え出づる春になりにけるかも 」


という、

滝の上に蕨が出てきたなぁ〜爆笑

というだけの、

春の風景を歌った

志貴皇子の歌でしたクローバー




万葉集は、

〇〇天皇や△△皇子といった

身分の高い人だけでなく、

庶民の歌も集められていて、

身分が高かろうが、低かろうが、

どの人も同じように

人を恋い慕い、別れに涙し、

自然に心動かされ、

そういう「人間」という部分で

編まれているのが

最大の魅力ではないかと

個人的には私は感じていますラブ





なんともオタクな話に

なってしまいましたがあせる

肝心の「令和」の出典元も

見つけましたニコニコ


初春の令月(れいげつ)にして、

氣淑(きよ)く風和ぎ、

梅は鏡前の粉を披き、

蘭は珮後(はいご)の香を薫す。




たぶん、

高校時代に読んでいたとは思いますが、

まさかこれが

後世の元号のもととなるとは、

当然ながら

思いもよりませんでしたキラキラ



あらためて

声に出して読んでみると、

なんて美しい日本語と

その音なのでしょう。


言葉も美しく、

言葉が紡ぎ出す風景も

ただ、ただ、美しい…笑い泣き





「令和」とは

人々が美しく心を寄せ合う中で、

文化が生まれ育つ、

という意味で、

「Beautiful Harmony」

と英訳されたと聞きましたむらさき音符



令和という時代を前に、

これから新しい万葉集が

編み出されていくのだなぁと、

そんな気持ちになったりした

ジャカルタの今朝でありました桜






それではみなさま。


すてきな週末を

お過ごしくださいねブルー音符




ありがとうございます虹

お星さまのような

ペンタスの花、

シンガポールにて星