そののんです

総合病院に搬送されて
そのまま
入院となりました。
ただ、
耳鼻咽喉科としての
病棟はないとのことで
内科病棟に。
めまいがひどくて
トイレにも行けないので
トイレ付きの個室でした。
翌日、入院2日目。
耳鼻咽喉科で午前診。
少し微熱があり、
白血球数も多いことから
中耳炎かもしれないと
言われました。
しかし。
聴力検査を受けたところ。
やはり、左耳の聴力は
明らかに低下していました。
なんとかdbとか、
聴こえないところが
ありました。
「突発性難聴は
発症してから
2週間が勝負です。
早くステロイドを投与すれば
聴力が回復する可能性は
それだけ高くなります。
ただし、
それでも
完全に元の聴力まで
回復する確率は
約30%といわれています。
どうしますか?」
インフォームドコンセント、
というのでしょうか、
耳鼻科の診察の後、
内科病棟の
担当医の先生から
聞かれました。
「お願いします」
と答えました。
「妊娠の可能性は
ありませんか?
最終月経はいつですか?」
と聞かれました。
万が一、
お腹に赤ちゃんがいると
ステロイドは
危険だからだな、
と思いました。
「妊娠の可能性はないです」
と答えたものの、
頭がぼーっとしていて、
何度、最終の生理の日を
思い出そうとしても
思い出せませんでした。
まるで、
夢の中で
何かを一生懸命、
考えても、考えても
わからない時のような。
頭のどこかが
働いてないような
そんな感じでした。
その日から
ステロイドと
末梢神経にはたらきかける
お薬が
投与されることに
なりました。
その一方で
CTを撮って、
やはり
左前頭葉に
腫瘍があることが
確認されました。
なんで
耳が聴こえなく
なったんだろう。
どうして
脳腫瘍とか、
できたんだろう。
点滴を受けながら、
その原因を
一生懸命、
ベッドの上で
考えていました。
当時、
セカチューが流行っていて
めまいと脳腫瘍の頭の中には
その主題歌が
駆けめぐっていました

(写真は伊勢志摩に行ったときの
空と海)