青葉S級棋譜集原稿の〆切りは10月末に設定したので、しばらくは自由の身!!とおもっていたのですがやるきまんまんのニュークさんがさっそく原稿を提出
私の作業速度では編集作業に多分100時間くらいかかりそうなので、当分は休日返上の地獄の編集作業が続きそうです。
ちなみにそれが終わりますとあるじょわさん企画のTOEIC選手権なるものに参加予定なので英語を勉強しなければなりません。オセラー仲間で12月に英語資格試験TOEICを受けて点数を競おうという謎企画です。
長年PLAY OKで hi gl gg ggs thx と流暢な英語を駆使し続けてきた私の英語力が
どの程度通用するのか実に楽しみですね!
参加予定のリバーさんに何点くらい取れそうですか?ときいたところ
「んー半分。500点くらいかなー」
とおっしゃっていたので500点取れれば私も東大レベル!!頑張ろうと思います
羽休めの時間もなくなったので解説の続きを一気に。(とっても長くなったので最後まで読む気のある人は①~③に分けてよんだほうがいいかもしれません)
再掲載
関西選手権5回戦より
黒ジャンプ九段 白ぷふぁ鉢
C4e3F6e6F5c5C3c6D3d2C2f4G3b3C1e1D6d7B4b5A3f3A4e7A6e2C7h3D1b1G2a5F2b2F1g4G6b8F7h1A1a2G5b7B6h6H5h4D8f8E8c8A8a7G8h7H2g1H8g7
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①
さて悪徳金融に引っ掛かりB6に打てないという借財を背負わされた可哀そうな私でした。
実戦図 黒番
そんな私にジャンプさんは黒G6と「どーぞG5打ってくれて良いんですよ^^」とさらなる借金を背負うよう迫ります。
実戦図黒G6
もちろんG5と打つと黒A1白A2黒B6と鬼の取り立てが待っています。
実はこの局面白H1と打って黒にA1を強制させ白A2と打って黒に手番を渡せばけっこう優勢。
想定図白H1黒A1白A2
黒G5の中割りに対しては白F7という絶好の中割があるのでOK
がしかし借金返済に心奪われていた私はB8へ。
実戦図 白B8
狙いとしては白B8と打ち、さらに機を見て白B7と打てば黒はB6と打つしかなくこれで晴れて借金返済 左下の隅は取られるものの左辺を白で確定できるので下辺の黒のやすり攻めは怖くありません。後は偶数でまとめて大勝利という構想。
一応白B8に対し黒A1と来られた場合に白A2と普通に左辺に割り込むと黒H5と打たれC6~G2のXラインを通されて若干気持ちが悪いという懸念がありました。
想定図黒A1白A2黒H5
Xラインを切りづらくてちょっときもちわるい
しかし黒A1のタイミングで白B7!とうってCラインを通してA2を打てなくさせつつXライン通しを防げるので構想通りだしバッチリ!というのが具体的な読みでした。
想定図 黒A1白B7
バッチリ!
がしかし私のそんな思惑と裏腹に黒はF7へ
②
実戦図黒F7
「おやおや、そんな手でいいんですかジャンプさん。G5打てちゃいますよ?」と思ったのですがやはり当然のように最善でした。
確かに打たれてみるとここで白G5とうつのは容易ではありません。B2~F6のXラインが真っ白になるため、将来黒A1白A2とされいつでも黒G7からのXライン通しが待っているからです。
そんなわけで白G5を却下した私はH1と打ちました。
実戦図白H1
黒は上辺を確保するためにはA1ととるしかなく白はA2と割り込みます。
黒A1白A2 黒番
こうなると黒は争点であるG5にうってくるでしょう。
黒G5
ここでかねてより準備していた白B7へ。
白B7
黒はB6と打つしかなく6列が黒一色となります。白はH6と横列を返さずに打ててこれならさすがに勝っているだろうというのが読みで、実戦もその通りに進行。
③
実戦図黒B6白H6まで
この局面、私は黒H5白H4黒F8という手順の後、白が本当に勝てるのかということを中心に考えていたのですが、ジャンプさんは黒H5白H4黒D8と打ってきました。
実戦図黒H5白H4黒D8
この手は全く読んでいなかったのですがさすがに「そんな手でいいんですか?」とはならず結構細かくなったと感じました。なおやはり当然のように最善手。
この局面で考えた手はF8とG8の二通り。
F8は普通に偶数にまとめる手順で白F8黒E8白C8黒A8白A7黒G8白H7黒H2白G1黒H8白G7と分かりやすい一本道で進めることができそうです。
一方G8は下辺を黒に取られることになった地点で下辺の最後の捌きは白F8とうつより白G8からうって以下黒F8白H7黒H8白G7とできれば白G7のときにXラインを白が取れてやや得かなと考えていました。
なので、この局面でも上手く偶数にまとめさえできるのであればG8のほうが最善だろうと思っていました。(実際G8+2 F8+0)
ただG8からは手順がやや複雑になるので、どうしようかなーと考えていたところ残り時間が2分を切ったため、分かりやすいF8からを数えて足りなければG8に打つことにしカウンティングへ。
一度数えた結果はF8からで白33石という結論。
実際は32石で試合中私も疲労度からいって精度は相当怪しいと考えたものの、かぞえ直して32石にでもなったら大変だとF8に打つことにしました。32石になった場合引き分けをとるか一か八かのG8をとるかという選択を10秒ほどでしなければならず、恐慌状態になること請け合いです。。
またその前の試合、岡本九段との試合では大勢のギャラリーが見守る中、勝利への不安と時間の少なさで指がプルプルしてとてもかっこ悪かったので、時間を多少残してそういう事態は避けたいとも思っていました。
そんなこんなで引き分け形勢で迎えたこの局面。
実戦図白F8黒E8白C8黒A1
最後の最後で読んでなかった白G8という手が自己主張をしてきました。
「むむ!G8からのほうが実はおおいのか?」と一瞬手を伸ばしかけたもののわずかな残り時間で読んでみると白G8黒H8白A7と打つとたしかに右辺を白のものにできますが以下黒H2白H7黒G7白G1ではG列が黒一色でさすがにこれはまずそうということでおとなしく撤退。G8はやはり石損だったようで事なきを得、そのまま引き分けで終局。
やや優勢で終盤に入ったものの、細かく石損をした私に対しジャンプさんは終盤石損0。
なんとこの日ジャンプさんは7試合打って4試合で終盤石損なし終盤石差損合計8石平均1.1石という人外っぷり。
優勢局面が私にあったとはいえ「今回は引き分けで勘弁してあげましょう(震)」としぼりだすのが精いっぱいだったのでした
私の作業速度では編集作業に多分100時間くらいかかりそうなので、当分は休日返上の地獄の編集作業が続きそうです。
ちなみにそれが終わりますとあるじょわさん企画のTOEIC選手権なるものに参加予定なので英語を勉強しなければなりません。オセラー仲間で12月に英語資格試験TOEICを受けて点数を競おうという謎企画です。
長年PLAY OKで hi gl gg ggs thx と流暢な英語を駆使し続けてきた私の英語力が
どの程度通用するのか実に楽しみですね!
参加予定のリバーさんに何点くらい取れそうですか?ときいたところ
「んー半分。500点くらいかなー」
とおっしゃっていたので500点取れれば私も東大レベル!!頑張ろうと思います
羽休めの時間もなくなったので解説の続きを一気に。(とっても長くなったので最後まで読む気のある人は①~③に分けてよんだほうがいいかもしれません)
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関西選手権5回戦より
黒ジャンプ九段 白ぷふぁ鉢
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①
さて悪徳金融に引っ掛かりB6に打てないという借財を背負わされた可哀そうな私でした。
実戦図 黒番
そんな私にジャンプさんは黒G6と「どーぞG5打ってくれて良いんですよ^^」とさらなる借金を背負うよう迫ります。
実戦図黒G6
もちろんG5と打つと黒A1白A2黒B6と鬼の取り立てが待っています。
実はこの局面白H1と打って黒にA1を強制させ白A2と打って黒に手番を渡せばけっこう優勢。
想定図白H1黒A1白A2
黒G5の中割りに対しては白F7という絶好の中割があるのでOK
がしかし借金返済に心奪われていた私はB8へ。
実戦図 白B8
狙いとしては白B8と打ち、さらに機を見て白B7と打てば黒はB6と打つしかなくこれで晴れて借金返済 左下の隅は取られるものの左辺を白で確定できるので下辺の黒のやすり攻めは怖くありません。後は偶数でまとめて大勝利という構想。
一応白B8に対し黒A1と来られた場合に白A2と普通に左辺に割り込むと黒H5と打たれC6~G2のXラインを通されて若干気持ちが悪いという懸念がありました。
想定図黒A1白A2黒H5
Xラインを切りづらくてちょっときもちわるい
しかし黒A1のタイミングで白B7!とうってCラインを通してA2を打てなくさせつつXライン通しを防げるので構想通りだしバッチリ!というのが具体的な読みでした。
想定図 黒A1白B7
バッチリ!
がしかし私のそんな思惑と裏腹に黒はF7へ
②
実戦図黒F7
「おやおや、そんな手でいいんですかジャンプさん。G5打てちゃいますよ?」と思ったのですがやはり当然のように最善でした。
確かに打たれてみるとここで白G5とうつのは容易ではありません。B2~F6のXラインが真っ白になるため、将来黒A1白A2とされいつでも黒G7からのXライン通しが待っているからです。
そんなわけで白G5を却下した私はH1と打ちました。
実戦図白H1
黒は上辺を確保するためにはA1ととるしかなく白はA2と割り込みます。
黒A1白A2 黒番
こうなると黒は争点であるG5にうってくるでしょう。
黒G5
ここでかねてより準備していた白B7へ。
白B7
黒はB6と打つしかなく6列が黒一色となります。白はH6と横列を返さずに打ててこれならさすがに勝っているだろうというのが読みで、実戦もその通りに進行。
③
実戦図黒B6白H6まで
この局面、私は黒H5白H4黒F8という手順の後、白が本当に勝てるのかということを中心に考えていたのですが、ジャンプさんは黒H5白H4黒D8と打ってきました。
実戦図黒H5白H4黒D8
この手は全く読んでいなかったのですがさすがに「そんな手でいいんですか?」とはならず結構細かくなったと感じました。なおやはり当然のように最善手。
この局面で考えた手はF8とG8の二通り。
F8は普通に偶数にまとめる手順で白F8黒E8白C8黒A8白A7黒G8白H7黒H2白G1黒H8白G7と分かりやすい一本道で進めることができそうです。
一方G8は下辺を黒に取られることになった地点で下辺の最後の捌きは白F8とうつより白G8からうって以下黒F8白H7黒H8白G7とできれば白G7のときにXラインを白が取れてやや得かなと考えていました。
なので、この局面でも上手く偶数にまとめさえできるのであればG8のほうが最善だろうと思っていました。(実際G8+2 F8+0)
ただG8からは手順がやや複雑になるので、どうしようかなーと考えていたところ残り時間が2分を切ったため、分かりやすいF8からを数えて足りなければG8に打つことにしカウンティングへ。
一度数えた結果はF8からで白33石という結論。
実際は32石で試合中私も疲労度からいって精度は相当怪しいと考えたものの、かぞえ直して32石にでもなったら大変だとF8に打つことにしました。32石になった場合引き分けをとるか一か八かのG8をとるかという選択を10秒ほどでしなければならず、恐慌状態になること請け合いです。。
またその前の試合、岡本九段との試合では大勢のギャラリーが見守る中、勝利への不安と時間の少なさで指がプルプルしてとてもかっこ悪かったので、時間を多少残してそういう事態は避けたいとも思っていました。
そんなこんなで引き分け形勢で迎えたこの局面。
実戦図白F8黒E8白C8黒A1
最後の最後で読んでなかった白G8という手が自己主張をしてきました。
「むむ!G8からのほうが実はおおいのか?」と一瞬手を伸ばしかけたもののわずかな残り時間で読んでみると白G8黒H8白A7と打つとたしかに右辺を白のものにできますが以下黒H2白H7黒G7白G1ではG列が黒一色でさすがにこれはまずそうということでおとなしく撤退。G8はやはり石損だったようで事なきを得、そのまま引き分けで終局。
やや優勢で終盤に入ったものの、細かく石損をした私に対しジャンプさんは終盤石損0。
なんとこの日ジャンプさんは7試合打って4試合で終盤石損なし終盤石差損合計8石平均1.1石という人外っぷり。
優勢局面が私にあったとはいえ「今回は引き分けで勘弁してあげましょう(震)」としぼりだすのが精いっぱいだったのでした