今年最後のメジャー大会王座戦も終わりまして、青葉運営者モードに切り替わりつつある今日この頃。

運営する大会が近付くと色々と不安が募ってきたりするものです。特に今回の青葉戦は
初段以下のチャレンジ部門
二段から四段までのエキスパート部門

五段以上のS級部門
と三部門同時開催ということで全ての部門でちゃんと人が集まってくれるかなーというのが心配の種だったりします。個人的な希望としては各部門8人以上いれば6回戦が組みやすくて一安心。偶数人数であればなお理想といった感じでしょうかねこへび

ブログでも書いてアピールしていこう!と筆を執ったわけですがネタが…

うーむ、、なにかありましたかね。。と考えていたところ
そうだ!先日小学生王座になった時優瑚四段とは昔打ったことがある気がする。棋譜でも載せて小学生にもアピール!アピール!目

'10年京都オープンより 黒私 白時二段(当時)

E6f4C3c4D3d6F6e7C5c6D7c8F5e3C7b6B5a4A5a6E8d2G3b3F8b4F3d8B8h3E2f1F2e1C2d1F7g5G6g4A3b7H5h7H4h6H2h1G7b2A8a7G2h8G8a2A1b1C1G1

四年前時君は二段、すでに末おそろしい子供がいるということでオセロ界では話題に上っていました。

http://www.othello.org/news/?date=20080731&no=1

こんな記事を私も目にしており



おそろしい子…

と期待と不安を抱きながら対局に臨んだことを覚えています。

実際向かい合ってみるとクリクリしててとってもチャーミングな男の子。
当時はまだ二段で現在は四段ということですが子供は総合的な思考力の伸びる6年生くらいから中学生にかけてぐぐっとスケールが大きくなる事が多いので最年少メジャー大会優勝なんていうのも期待できそうですね!キラキラ

そうなったときニュークさんの悔しそうにする顔が目に浮かぶようです。むっ

冗談はさておき簡単に解説でも。

序盤は黒の変化にたいして白も変化で対応。やや黒優勢になったはずが、気がつけば苦しい形に。

迎えたこの局面
実戦図1白番

ここは白G4と打ち黒がF8と打ってくれば天王山白F7へ打って次の黒の手が困りそうです。

想定図白G4黒F8白F7

白優勢

しかし実戦の白はB3へ
実戦図2黒番

この手はおそらく次に黒F3という好点をうたせてそのすきに白B4と打って黒F8へのアクセスを消してしまおうということでしょう。

想定図黒F3白B4

黒F8に打てない

ところがここはすぐに黒F3と打つ必要がないので先にF8に打ってしまえば
問題ありません。
実戦図3 白番


もしここで白G4ときても黒F3が好手。
想定図白G4黒F3

黒がF7に打てるようになった&白はF7に打てない

これで黒もまずまず戦える形になりました。

実戦は想定の進行を白が避け迎えたこの局面
実戦図5 白番


ここで白の選んだ白D8黒B8白H3という手順が敗着となりました。

実戦図6白D8黒B8

白としては白D8でCラインを通し黒F7へのアクセスを断ってから白H3と打てば上の白壁を黒に破らせられるので戦えるという判断だったのでしょう。

元々、下辺の形は白B8と打って手を稼いだり、将来的にD8からラインを通したり切ったりするのに使える白にとってオイシイ形。 また白D8黒B8で確かに一時的にB3-E6のCラインは通りますが黒E2白F1黒C2等の自然な上辺の手順で切れてしまいます。下辺の良い形を犠牲にしてまで一時的なCラインを通しにいくのは損な選択だったと言えます。

この局面ではCラインを通しに行くのであれば白B5とうってCラインを通しつつF7を狙っていく手がよいでしょう。
想定図白B5


ちなみに私なら実戦図5の局面では白G4黒F7白D2とうってのんびり局面を先送りにしそうですね。
想定図白G4黒F7白D2


黒優勢で迎えた終盤。
実戦図7黒番

白の偶数理論に対抗する決め手を発見したいところ

ここで黒が打った黒H4白H6黒H2白H1黒G7というのが好手順。
右上が連打形で偶数を壊す事が出来ました。

実戦図黒H4白H6黒H2白H1黒G7 


G2G1を黒が連打できる

中辺一色は偶数に反発しやすいという事のひとつの例といえます。

兵庫県西宮市で行われるオセロ大会
青葉戦各部門についてはこちら!

青葉チャレンジカップ&エキスパートカップ
青葉S級

部門別開催で力の近い選手同士での対戦が楽しめる大会です。
ご参加、ご予約お待ちしてますペンギン