問題⑨黒番
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ネット対局より 黒ベン・シーリー 白しろとら六段
ここで黒が勝てる手は一カ所です。正解は下の方


ハッピーエンドⅣ という終盤練習ソフトがあります。
β版ということでバグも多いのですが、終盤におけるlost discを計算する機能があるということで気になる人たちの分をちょっと計算してみました。目


参考棋譜は2011年1~6月play ok の棋譜より。また終盤全手やるのは時間がかかるので 18個空きと12個空きの平均石損を計算する設定にしています。メモ


lost disc×2が一手平均の石差損です。持ち時間によって平均石損がかなり変わりそうなので三分もち主体の人はオレンジ、1分もち主体の人は、色々な持ち時間で打ってる人は灰色でIDを表示しています。どのIDが誰かというのはわかる人にわかってもらえればよいでしょう。


ID         12空き 18空き
becky2002jan   0.45 0.71
vista191      0.55 0.66
newk   0.62  0.90
pfalzhachi   0.65 0.87
niwaniwani  0.66 0.70
hidamari  0.68 0.76
foompykatt 0.74 0.96
syukizyutushi 0.79 1.03
paripaririver  0.80 0.97
sunasuke 0.80  1.17
murakamitakeshi 0.81 1.03
surippa   0.81  1.18
songokuu  0.82  1.16
ruru   0.93  1.28


※じゃんぷ八段や末国九段はサンプル数が500以下とすくなかったので省きました。


三分もちと一分もちのプレイヤーではっきり差が出てるのは見てとれますね。
この数値を分析しようとしても私としては自分の18個空きの石損数をへらさなきゃなぁということくらいしかわかりません。ペンギン

後はまぁ12個空きでトップの為則九段と一分でのベンシーリーはやっぱり強いんだなぁということ。そして18個空きで0.66とダントツの数値をたたき出している白虎六段は流石関西の至宝星といったところでしょうか。


これだけだと得に役に立たなかったので次回は2005年からの私の終盤石損率の変動でも計算してみようかなと思います。ぶー


さて問題⑨の解答に入る前に予備問題

予備問題 黒番
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黒の勝ち手順は?


黒G1白F1と上辺を捨てていきます。
参考図1 黒G1白F1黒番

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以下黒H2白H1黒G2と打ってE1の余裕手を逆偶数の種にして黒の勝ちです。
参考図2黒H2白H1黒G2 白番パス
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黒H2のところは黒G2でも可


このような上辺の形ではG1とC打ちし隅を捨ててE1を逆偶数の種にするというのがよくある手筋なので覚えておいてください。


問題⑨再掲 黒番
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予備問題とよく似た上辺の形ですね。
ここも黒B1とC打ちして以下白C1黒B2白A1と左上の隅を捨てていくのが正解手順。


参考図3黒B1白C1黒B2白A1
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一見、2列白一色で黒がA2に打てないじゃないかと思うかもしれませんが、Cラインが通っているので白もA2へ打てません。

予備問題と違うのはここでD1を逆偶数の種とするのではなく、Cラインを利用してA2を逆偶数の種にしていくということです。次手であわてて黒D1と打つと白G2でXライン通しをされつつCラインを切られてしまうので黒A8白B8と交換を入れてから黒D1と打ちます。
参考図4黒A8白B8黒D1 白番
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あとはCラインを切られないように注意しながら打ち進めれば逆偶数ですべての空きマスで黒が手止まりを打てるため黒の勝ちとなるのでした。


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