ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲4番が面白くなってきた。その曲は数字通り最後の協奏曲らしく、アメリカに渡ってメトナーによって作曲を推奨されたとある。既にアイデアは十年前の1914年にはあるようだ。ドレスデンで多くの作曲をしているとは知らなかったが、なるほどその作風はユーゲントシュテールなどの趣が濃い。そこにジャズの要素がとなるのだろうか。

それ以上に興味深いのは、交響曲第一番同様に、ストコフスキー指揮フィラデルフィアでの初演が不評で、その影響か晩年まで修正していたということだろうか。曲の成立の背景への関心もさることながら、現在においても他の協奏曲と比較して不人気というのが更に面白い。どうして受けないのかとか伺いたくなる。

金曜日にそれを所縁のあるフィラデルフィア交響楽団でそれも最も興味深いピアニストの演奏で聴けるとなるとお勉強に力が入る。ここでどうしてもその全貌を掴んでおきたいと思うからだ。二度と聴かない曲となるかもしれない。

そもそもトリアノフのピアニズムはペトレンコと共演するようになって認知した。コロナ期間中の二人の競演を逃したのは残念だったが、今後も機会は少なくないと思う。昨年のヴァルトビューネの野外演奏会も前日までは共演するとされていたのだが前夜故障でキャンセルした。素晴らしい協奏曲二番が演奏された筈だった。

アルテュール・ミケランジェリの演奏も知らずに録音を聴いたが面白かった。LPで手元にある唯一のラフマニノフ協奏曲かもしれない。出版前の自作自演の録音もあるのでこれも参考にしないといけない。
Sergei Rachmaninov - Piano Concerto No. 4

rachmaninoff playing his piano concerto no 4 in G Minor


一週間先のフランクフルトは壮行演奏会だ。週末は日曜日まで時間がない。またベルリンでは極東旅行ツアーのAプログラムが演奏される。「英雄の生涯」も頭に入っていないところがある。レーガー作曲「モーツァルトの主題による変奏曲」もじっくり見ておかないと駄目だ。

週末には、「雑食砂岩」リースリングを開けた。9月に追加で購入した二本目だったが、やはり良かった。2020年産は酸が弱い分、一日経過後にはバランスが崩れていたが、初日にプフェルツァーステーキの玉ねぎの甘みには最高だった。本当は2021年物が欲しかったのだが売り切れていた。2020年産が余っているのは、コロナ期間中で私の様に買いに行かなかった人が多かったからではないだろうか。一般的には酸があまり強くない方が容易に飲めるリースリングとして市場は大きい。また長い期間瓶熟成をさせてそれを楽しもうという酔狂な人も少数派である。

その意味からも今年のクリスマス時期にはこれの上のガンツホルン2020年を開けることは決まった。これだけまろやかならば栗ザウマーゲンにも合わせられるが、許容範囲は大きい。同時にいつもと変わらずに雑食砂岩のエッジの効いたミネラル風味が俄然楽しめる。そしてぴちぴちにまだ若い。



参照:
時計の針を戻すとき 2022-10-31 | 暦
よく分からない価値判断 2023-10-27 | ワイン