初日を旅日記しておこう。予定通り、10時頃にワイン街道を出発、途上ストップアンドゴーもなく、工事現場も二箇所ほどしかなかった。よって、宿泊地には予定の14時よりも早く、13時45分頃に到着。途上でトイレ休憩と通行券を購入したので万全であった。検問所でも停止しなかったのも大きい。

予定通りの田舎であるが、14時を待って、コード番号を入れてチェックイン、同じ番号で地下駐車場にも入れて、荷物の搬送経路もまずまずで、完璧とは言えないが、よく出来ている。しかし、掃除の洗剤の匂いとか地上階だけに窓も完全には開けにくいので、扇風機を回した。コロナ期間中は問題が大きかったと思う、

ルツェルンから30キロ以上あるだけに、ワイン街道からは近いが、ラッシュ時には一時間は見ておかなければいけないのと、部屋が小さいのがやはり使いにくい。

それでも18時にはkkl駐車場に入庫出来たので問題なかった。前座プログラムに出かけたかったからである。ポッペの作品を依頼者のマルキが振るということで興味があった。その指揮ぶりや練習での指示を聞いていたらなるほどなと思った。指揮技術的なこともあるのでまた改めてと思うが興味深かった。そして作風もよくわかった。指揮者としても活躍しているのでそうだろうなという感じだ。

さて肝心のペトレンコ指揮ベルリナーフィルハモニカー演奏会第一夜は想定を超えていた。それだけベルリンでよりも進化していたことでもあり我々からすると昨年の悪夢のような第二夜のキャンセルの鬱憤を晴らしてくれた。第一夜でもその意味では昨年は身体が動かず今回のような軽やかさとは全く異なっていたことまでを思い浮かばせた。

兎に角、大管弦楽団であれほど美しいピアニッシモやそのダイナミックスの広さは経験したことがない。昨年もサウンドチェクで音を割るなと指示していたようだが、本年は更にリヒャルト・シュトラウスの作曲もあるがフォルテシモが美しく鳴り響いた。なるほど残響の質もあってイングリッシュホルンが前に出てくるようなことはないがすべて楽譜通りに聞き取れてそして包まれていた。

ザルツブルクではコンツェルトマイスタリンのピアニッシモがその楽器配置から聞こえないとの批評があったが、ルツェルンではありえない。まだ第二夜が残っているので最初にカラヤンサウンドとの比較で批評されたのがルツェルン公演であるが、大いなる反響が待たれる。

そして前半のレーガーは演奏者自体の進化もあるが会場で聞くと全く得も云われぬ美しさでこの様は大管弦楽の響きを初めて聞いた。キリル・ペトレンコが世紀の天才指揮者だというのはこれを聞けば誰も否定はしまい。所謂マイクには乗り難い響きであった。

生憎コロナ禍の後遺症で入りは悪かったのだが ー 反対に無料の前座プログラムは小ホールが詰まっていた ー、十分な手応えはあった。高揚した面持ちでcoopで買い物をして、出庫は21時40分を過ぎていた。

帰りは田舎道でアルコールでも入っていたら大変だたった。それでも間違えることなく戻ってこれた。リースリングが進む、度数も低めだったのだがほとんど飲干してしまって想定外となった。



参照:
初日へと期待が膨らむ 2023-08-26 | 女
変ホ長調の英雄の主題 2023-03-29 | 音