インの谷が広がるローゼンタールから見えている山容。翌日のマティーネ―の後に頂上を目指す山カムペンヴァントである。標高は1664mしかないが頂上に立っている十字架が一番大きいのと、この様にどこからでも目立つ山というのでハイキングの目標になっている。更にゴンドラの山上駅から標高差は300m程なので足元がしっかりしていれば気楽に登れる。しかし流石に30ユーロ近く払って大した運動にもならないなら意味がない。そこで標高の一番高い駐車場から歩くことにした。午後の短い時間に高度差800mの運動ならば満足だ。

乗り越えなければいけなかった課題は、真夏の午後の低山登山で暑い、陽射しが強い事、そして雷雨が予想されている事の二つだった。念のためにヘッドラムプは持って行ったが、日焼け止めクリームを忘れたのでニヴェアのスポーツ用の強力な50番∔を13ユーロで購入、それをマティネー前に購入する事だった。

演奏会が終わって車を出したのが13時ごろで、一旦通り道のアパートに戻って着替えて少し腹に物を詰めて、クリームを塗布して、行動食を持って出かけた。ナヴィ通りに上の駐車場に着いて歩き始めたのが14時24分で、コース所要時間は四時間半だから下りてくると19時ごろである。雷雨予想は16時過ぎから出ていた。念のために携帯傘は持ったが、強い雨をやり過ごすのは岩小屋か森林しかない。結構面倒である。だから17時迄には森林限界よりも下に戻るのが基本だった。

結果は頂上到達二時間で、暑くて森林の路も険しくて走れなかったが、速足ノンストップで、頂上でも30分ほど粘れた。天候は薄いガスがかかって来ていたが、落雷の様子は無かったからだ。下りは海抜840mまで一時間半で、走れるところは走った。

結局駐車場近くのレストランでヴァイセで喉を潤し、アパートに戻って、シャワーなどを浴びてアペリティフかとなったら降ってきたのだった。短い限られた時間の割には久しぶりに本格的な持久運動が出来てよかった。また山道も石灰岩質の為にアルプスの高山のアプローチ路に似ていて、歩き難い。走れたのは主に林道のようなところとアルプスのアルムの山道ぐらいでしかなかった。それでも心拍数169まで上がっている。軽い荷物を担いでいた影響もあると思う。

頂上から下りて来たすれ違った婆さんは「道ではなく登路だ」と言ったのは、頂上岩壁は我々専門家でも手を使わなければ上り下り出来ないだけでなく森もそれなりだったからだ。裸で走っていた爺さんもいたりだったが、頂上を空荷のラッシュで攻めていたのは若いお兄さんだった。

ハイキンキングをしている人たちには成程スリル感あり、なによりも眺望が素晴らしいので人気があるのは分かった。



参照:
ムード溢れる環境 2022-07-29 | 音
前乗りの費用の値踏み 2022-07-16 | 生活