聖土曜日は何もかもうまくいかなかった。一日中腐っていた。なによりも朝起きして、心拍が下がっていなかったことにびっくりした。よく考えると前夜にワインを殆ど一瓶飲んだことがいけなかった様で、最低で毎分58だった。60を超えていた。それだけで睡眠が深くなっていないことは明らかだった。銀行に行って現金を下ろして、パン屋に行くと二三人並んでいて後ろから車が来ていたので、通り越して後回しにした。それが間違いで、戻ってきた8時過ぎには十人以上が並んでいた。車の中で様子を窺って30分経ったが、駄目だった。並ぶのが嫌で断念した。肉屋で三個だけブロッツェンを購入しただけだ。どうせ復活祭第二祝日はパンが無いのでそれでも構わないと思った。

峠攻めの走り自体は、蹴りを考慮するようになってから初めてで、峠到着も21分台を達成。下りて来て35分台も2017年以来だと思う。勿論当時は32分台を見据えていたが、ならずだった。峠までも18分を達成していた。まだ一割方遅い。しかし自己の標準タイムに近づいてきている。心拍数も呼吸の感じでは、歩速169回でペースキロ5.49秒、毎分161なので、まだ上に延ばせれる。一割は問題が無いだろう。

要するにコロナ疾患の後遺症は殆どないと考えて良さそうで、これは取り分け喜ばしい。実際に疾患で胸に来たと感じたのは合わせて24時間ぐらいで、スカスカ感もそれほど長い時間継続しなかった。其の侭無理して同じコースを走っていたのだから大したことは無い。しかし、峠まで28分ほど掛かっていた筈だ。五割増しの時間が掛かっていたことになる。歩くよりは少し早いというぐらいだったろう。復活の兆しが明らかだ。

晩にはバーデンバーデンから今回のハイライトとなる中継が行われた。ソプラノ歌手ディアナ・ダメロウの歌曲演奏会だ。顔ぶれからして圧倒的なスターであり、その演奏の芸術的な成果が期待できる中継である。

先ずは進行としてその辺りの位置付けを改めて説明した。バーデンバーデンのベナツェットザールに学生時代にデビューしたダメロウは、マンハイム市立劇場にいたのでバーデンバーデンに馴染みがあったという事で、またまた現役オペラ歌手の大物がマンハイムで活躍していたことが知れた。まさしく登竜門であり続けている。その後の頂点に出る事を意識したのはロンドンでの夜の女王の歌唱だという。成程その後にメトでペトレンコ指揮でツェリビネッタでデビューしている。

そして今後の計画として「ばらの騎士」で、カウフマンなどの居並ぶ歌曲会シリーズに登場した後で、つまり2024年にペトレンコ指揮で登場することが知れた。これは驚きで、つまりマルシャリンはマルリス・ペーターセンでなくディアナ・ダマロウという事になる。

ペトレンコが練った末の人選となるので、その演出や上演の方向が徐々に窺える。本来ならば「フィデリオ」でペーターセン、2022年に「スペードの女」でアスミク・グリゴーリアンとなると、まさしくスーパーオパーの中でどいう位置づけとなるのか。ミュンヘンでのペーターセンにはテキストよりもフレージングとの批評があったが、ベルカントのダメロウの拘りはそこにある。あの2016年のペトレンコ指揮での画期的な「最後の四つの歌」で示した通りである。

確かにダマロウの声は大劇場でも通りそうである。すると2023年に予想される「影の無い女」の上演は、誰が皇后を歌うのだろうか?適役は誰なのか?恐らくやはりベルカントを歌えるような歌手となるだろう。



参照:
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