久しぶりに頂上往復コースを走った。調べると一年ぶりのようだ。外気温も摂氏20度を超えていたので厳しかった。完走だけを目指したので大分時間が掛かっているが、先ずはやり遂げた。次へも計算可能となる。もう一度、走りたい。それでも足の疲れも残った。解しに軽く走って来よう。

週末は幾つもの中継を見聞きした。日曜日の新制作「アグリピーナ」は圧巻だった。しかしストリーミングの調子が悪く、後半しかまともに鑑賞できなかった。それでも前半の序曲から聞き所は満載で息をつかせなかった。既に二週間限定のオンデマンドで出ているので、前半を通して見なければいけないと思っている。詳しくは改めるとして、シーンズンを通して世界で屈指のオペラ上演だと思う。特に管弦楽のベースに声楽が乗る和声の妙は、ドイツバロックの神髄のような響きを引き出していて、室内楽的に技術的に秀逸な演出と共に全く飽きさせない。

その他同時進行で録音していたロスアンジェルスからの中継録音はメータ復帰後の指揮で期待したが、あの交響楽団は音楽的に全くアイデアが無いようで、ビッグファイヴ一の給料を取っていても、その芸術的価値は完全に番外の程度だ。来週再放送されるもう一つのプログラムに期待しよう。

ヴェルビエールからの中継も試した。提供しているのはメディチTVなので無料でも一つメールアドレスのみを提供しなければいけなかった。それだけで生放送は見れた。あの山の上のコンサートホールや教会から中継される。日曜日の朝の生中継などかつては到底考えられなかった。あの坂道を放送局の車がベルンやジュネーヴから車を走らせるだけで大変なことだからだ。日曜日の朝のあの山の上の空気や陽射しを感じられる生中継はそれだけでとても気持ちのよいブランチだった。

カプソンとシフのデュオ、先ごろキャンセルの知らせを受けたシフも室内楽ならば問題なく弾いていて、想像していたのとはまた異なった。ベーゼンドルファーを弾いていたのも意外だった。

夜のコンサートの指揮者シャニはとりわけ期待が大きかったが、如何も駄目のようだ。イスラエルフィルでの断片を見たりすると、四十歳以下の世代ではピカイチの才能だと見えたが、ここでの室内楽団を指揮しても冴えない。共演のレーピンは悪くは無かった。幾らでも限られた時間でやれることはあると思うが、その痕跡が見えなかった。直さなければいけないところにメスが入っていない若しくは指揮上の工夫が無いように受け取られる。再びユダヤ系かと思ったが、キリル・ペトレンコクラスが直ぐに出てくるわけがない、明日現れるかもしれないが、二十年ほど出ないかもしれないし、一世紀待たなければいけないかもしれない。殆ど次の原発事故に大地震に備えるような、救世主を待つような塩梅である。



参照:
予想を裏切って呉れる 2018-07-12 | 文化一般
芸術を感じる管弦楽の響き 2018-09-02 | 音