昨年のザルツブルクでのモンテヴェルディ「ポッペア」をBGMに流した。指揮がクリスティーで、ヌード女性の舞台ということで録画していたが一度も観ていない。気が付いたのはデズデモーナを歌ったヨンチェヴァが出ていたことで、実際流してみると上手くてもどうしてと思った。要するに彼女に歌わせる必然性などは全くなかった。クリスティーの指揮もモンテヴェルディではとってもアーノンクールほどではなく、ただ名前で出ているだけだった。どうも最近の夏のザルツブルクはスターシステムを取らないというだけで実際には下手なキャスティングシステムを取っていて、有名人を目立たないように使うという馬鹿なことをしているようだ。やはりザルツブルクが遠のく。モルティエ時代のように音楽劇場を習うという心算で出かけていた時とは違って、あれだけミュンヘンに通えばオペラ劇場というものが分かったので、祝祭オペラを数で勝負するザルツブルクは殆ど意味をなさなくなった。コンサートはそもそも会場と言い、それほど特筆するものは以前から無かったので招待以外は殆ど出かけていない。

ヨンチェヴァのベルリンでの無料生放送は無いかとみると、ルツェルンで初演指揮者ラトル指揮でバーバラ・ハミンガムが歌う作曲家エィブラームセンのポートレートコンサート生中継を見つけた。曲を知るためにも聞いておきたい。そこで9月の音楽祭での売券状況を見るとまだまだ残っている。格安席が余っているのはハーディング指揮のコンセルトヘボーによるトリスタンも同様であるが、どうも今年は昨年ほどにはロンドン交響楽団は人気が無いようだ。やはりラトル人気とベルリンと比較しての失望があったのだろうか?

引き続いてトンハーレのサイトを見たら、6月のアイヴスの交響曲四番の副指揮者の朝鮮系らしい名前が出ていた。確か三人が必要なかったか?そして前座プログラムを見ると知っている名前があった。都響とも共演しているとあるチェロのス-シャンとはミュンヘンのガスタイクの近くで皆と一緒に飯を食ったことがある。驚いたのは彼女がチューリッヒの教授になっていたことだ。なるほど音大学長になった人もいたりで、大体演奏家としてどの程度で知的水準がどの程度であるとどこそこの教授ぐらいにはなると大体分かるようになった。中々名門の音大の教授になるのは難しいが、勿論スター演奏家になる方が遥かに狭き門である。だからもう少しのところで大教授職から落ちている人はなるほど演奏家としてもそのもう少しのところがあってもう一つブレークしていない、つまり一流演奏家にもなり損ねている人なのである。プレコンサートでは時間は無いだろうが、本コンサートで機会があれば声をかけてみよう。二言三言話せば直ぐに思い出す筈だ。



参照:
電話回線契約破棄の旨 2019-03-26 | 雑感
儒教に沿わない男女同権 2019-04-01 | 文化一般