久しぶりに煮豚を取ってきた。前回は謝肉祭時期であるから二月程ぶりだろうか。とってもそのようなものを食する元気は無かったが、ここに来て全快への道を歩んでいる。それでもまだ口がおかしく、ざらざらしたりするので一週間投与した抗生物質の副作用が出ているのかもしれない。

久しぶりに峠を攻めてやはり疲れが残った。特にどうのこうのというわけではないが、インフルエンザの影響がぶり返したような微熱感などが残った。決して悪くはなっていないのだが、まだまだ元気がない。そこで煮豚を食することにしたのである。なんといってもコラーゲン満載で、これだけで口の中のざらざら感や肌乾き感などが一掃される筈だ。東洋医学的な効果をそれほど信頼しないが、この煮豚の効果だけは普段から実感しているので間違いない。これで精がついて全身がツルツルピカピカになってくれると嬉しい。

「ポッペア」のお勉強は奥が深い。ザルツブルクでのプログラムを見つけた。演出はユルゲン・フリムとあった。あまり記憶にはないが比較的分かり易い舞台だったと記憶する。1990年代初めのプログラムを見ていると全く覚えていないコンサートやオペラが次々と出て来る。如何に記憶に無いか、如何に意味の無い催しだったが、それも記憶に無い。しかしざっと見ると、今のような念入りの準備どころか、自身の好みとか目的がハッキリしておらず、ただ有名で定評のあるような出し物と演奏家の催し物に通っているようで、逆に特殊な目的を定めて出かけたものは記憶に深く残っている。要するにミーハーまでは行かなくても、一種のクラオタ的な思考がどこかにあったのかもしれない。勿論プログラムを見ると微かに思い出すものも少なくはないが、全く思い出さないものもあってがっくりする。あの当時はその上に開演前にアルコールを飲んだり、休憩時に飲んだりしていたものだから全く残らない。時間と金の無駄だったと反省する。要するに、「俺はあれに行っていたということを自慢する程度のバカな行為」をしていたという事になる。浪費以外の何物でもない。

残念ながら当時のザルツブルクのプログラムは、マルティン・ヴァルサーの手記が載っている位でそれ以外はあまり資料的価値が無い。歌手もマックネールとかぺトラ・ラングとかクルト・モルとかが歌っているが、プロフィールも載っていないのでその当時のそれも分からない。変なプログラムだ。

それに引き換えアルモニアミュンディのCDのブクレットは情報満載だ。なんといってもルネ・ヤコブスによる楽譜の読み方の論文がとても興味深い。それによると二種類の手書きの譜の系統があって、ヴェネツィアでの上演、ナポリでの上演に纏わるもので、二通りに別れるらしい。いずれにしてもそこでの器楽的な音楽はシムフォニアとリトネッリに限られて、通奏低音を伴った音楽によるドラマであることには変わりない様だ。そして、そこで演奏させる器楽曲はモンテヴェルディの指導の下で各人に作曲された器楽曲となるから、先日のSWRでの当時の常套として様々な器楽曲がという事がこれに当たるようだ。

ブックレットにおいてもその著作権の捜査は音楽学者に委ねるとしているので、まあ「様々な曲が挿入されたという言い方」は、何も適当に取捨選択して挿入するという事ではないという事だろう。そして当時はまだ座付き管弦楽団という楽団が存在しなかったとなれば、当然今回のマンハイムでの公演の様に二本づつの楽器編成が正しいとなる。ヤコブスは中声部に当たるヴィオラを書き加えているようだが、マンハイムでも同じような様子だ。

そしてヤコブスに言わせると「当時の劇場は500人規模だったことを考慮すれば、現在の劇場は大き過ぎる」となるが、マンハイムは1156席あるらしい。ロココ劇場の二倍である。但し古い劇場とは違って響きはよいかもしれない。奈落の深さなど色々と考慮する点はありそうだ。



参照:
コラーゲンをたっぷり摂取 2016-04-13 | ワイン
「ポッペアの戴冠」再会 2018-04-15 | マスメディア批評